神々の塔
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第十話 英雄もまたその十一
「一人ではとてもや」
「敵わんな」
「そやね」
「あの連中よお踏破出来たな」
真剣な顔でだ、シェリルはエカテリーナ達のことを話した。
「ほんまに」
「うちもそう思うわ」
「そやな、まあ塔に入るまでにな」
「えろう強くなってて」
「そのうえで入ったしな」
それでとだ、シェリルは話した。
「勝ち進んでな」
「踏破したんやね」
「それで最初に踏破した人は」
「うち等が来る以前にやね」
「物凄い苦労したらしいな」
「それで踏破して」
「凄いことやったそうやけど」
綾乃に神妙な顔で話した。
「踏破したらな」
「かなりの力が得られるんやね」
「踏破するまでもな」
「神霊さん達倒していって」
そしてというのだ。
「経験値でレベルも上がるし」
「それでな」
「滅茶苦茶強くなるんやね」
「私等もな、ほな先にな」
「どんどん進んでこうな」
「そうしよな」
「次の階は溶岩地帯やから」
メルヴィルはそれでと話した。
「熱に対していこうな」
「ああ、熱いんやね」
「それで溶岩に触れるとな」
「大火傷やね」
綾乃はその場合のことも話した。
「そうなるんやね」
「そやからな」
「その対策もしながら」
「進んでいこうな」
「そしてそこに出るモンスターは」
こちらの話もした。
「そうしたもんに強い」
「そうしたモンスターばかりやね」
「そのことを頭に入れてや」
「上に上がろうな」
「そうしよな、溶岩に負けてたら」
「踏破なんて無理やわ」
「そや、神霊に比べたら」
「溶岩はずっとましやし」
「行くで」
「そうしよな」
こうした話もしてだった。
一行はさらに進んでいった、そして溶岩の階にも足を踏み入れたのだった。
第十話 完
2023・1・15
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