春のお散歩
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第二章
「いいのよ」
「そうですよね」
「だからお互いにね」
「楽しくですね」
「お散歩しましょう、それと」
主婦はふわりを見てこうも言った。柴犬のミーコとじゃれ合って遊んでいるがそこにモンシロチョウが来て。
二匹で遊ぶのを止めて蝶を見上げるのを見てだ、そのうえで言うのだった。
「ふわりちゃんって蝶々とか似合うわね」
「そうですか?」
「ええ、名前もそうだし」
ふわりというそれがというのだ。
「それで外見もね」
「トイプードルで」
「そう、小さくて毛がもこもこしてるから」
そうした外見でというのだ。
「蝶々もね」
「傍を飛んでいたら」
「それが随分とね」
今も蝶々を見ているふわりを見て百合子に話した。
「似合うわ」
「そういえば」
百合子も言われて今のふわりを見た、そのうえで主婦に答えた。
「そうですね」
「似合うわよね」
「画像に撮りたくなりますね」
「それ位絵になるわね」
「はい、本当に」
「柴犬もいいけれど」
自分達の愛犬を見ることも忘れない。
「トイプードルもね」
「そうですね」
「ええ、だからよかったら」
百合子がとだ、主婦は話した。
「スマホでね」
「画像撮るのもいいですね」
「そうしてみたら?」
「そうですね、もう蝶々は何処かに行きましたが」
それでもというのだった。
「また機会があれば」
「そうしてね」
「そうします」
主婦に笑顔で答えた、そしてその後で。
公園に行った時たんぽぽの傍に来たふわりのところにだった、また白い蝶々が来たのでそうしてであった。
家に帰って夫の文太にだ、その画像を見せて話した。
「この通りね」
「ああ、絵になるな」
「ふわりってね」
まさにというのだ。
「この通りね」
「蝶々とか花とかな」
「そうしたのがね」
まさにというのだ。
「似合うのよ」
「そうした娘だな」
「性格的にも」
こちらから見てもというのだ。
「やっぱりね」
「似合うんだな」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「奥村さんに言われたけれど」
「あの奥さんにか」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
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