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新オズのカボチャ頭のジャック

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第二幕その八

「私もね」
「旅が好きだね」
「冒険がね」
「そうだよね」
「特に私は生まれてすぐに男の子になったでしょ」
 このことも言うのでした。
「だからね」
「活発だよね、オズマって」
「よくおしとやかとか上品と言われて」
「レディーと言われるけれど」
 それがというのです。
「その実はだね」
「活発なのよ」
 オズマは本来はというのです。
「これがね」
「そうだね」
「だから旅に出ることもね」
 こちらもというのです。
「好きよ」
「そうだよね」
「宮殿にいても毎日身体動かしてるし」
「スポーツも好きだね」
「ジムで汗を流すこともね」
 このこともというのです。
「好きよ」
「そうだね」
「だから今回はよ」
「沢山歩いて身体を動かして」
「そして素敵なものも一杯見てね」
 そのうえでというのです。
「そしてね」
「楽しむね」
「そうさせてもらうわ」
 にこにことしてこう言ってでした。
 出発します、そのうえでです。
 お昼までエメラルドの都の緑の世界を歩いていきます、そしてお昼になるとご飯となりまして。
 オズマは自分のテーブル掛けからお昼ご飯を出しました、それは何かといいますと。
「お好み焼きにたこ焼きにね」
「焼きそばだね」
 かかしと樵はそのメニューを見て言いました。
「モダン焼きもあるね」
「飲みものはみっくちゅじゅーちゅだね」
「そうなの、オズの国に日本の街は幾つかあって」
 オズマは二人に笑顔で答えました。
「その中に外の世界の大阪という街そのままの街があるわね」
「そうそう、川や堀が多くてね」
「河豚や蟹や紅白の服のおじさんの模型の看板があってね」
「高い塔があるお寺や海の神様の大社もあって」
「見事なお城もある街ね」
「その街で食べているものをね」 
 今はというのです。
「どうかって思って」
「それでだね」
「今回は出したんだね」
「他には串カツやご飯の中に鰻があるうな丼や最初からご飯とルーが混ざっているカレーもあるけれど」
 その街にはです。
「きつねうどんとか河豚とかすっぽんもね」
「うん、食文化も魅力的な街だよ」
 ムシノスケ教授も言います。
「あの街は」
「そうよね」
「街並みも独特でその文化もだよ」
「漫才に落語に浄瑠璃に」
「歌舞伎もあってね」
 そうした文化でというのです。
「文学も大衆的でね」
「素敵な街ね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「私もあの街は大好きだよ」
「親しみが持てる街ね」
「野球のチームもいいよ」
 こちらもというのです。 
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