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神々の塔

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第九話 自然もありその六

「そう命じられています」
「そやねんな」
「これより塔にはです」
「あんた等みたいなもんがか」
「獣やモンスターに加えて」
 さらにというのだ。
「出て来ます」
「そやねんな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「お相手致します」
「わかった、ほなな」 
 早速だった、施は。
 如意棒を構え落日弓を宙に出した、そのうえで仲間達に話した。
「やろか」
「ああ、人がおらんと思ったらな」
「おったな」
「おるもんはおるな」
「そやな、ほなな」
「これから戦おうな」
 芥川も太通連刀と三光手裏剣を出した、他の面々も神具を出し。 
 トリトンに仕える者達と戦った、戦闘は一瞬で終わり兵達は降ったが金は彼等の方から差し出したのだった。
「我等は試練として出ています」
「勝たれたらこうしてお金をお渡しします」
「経験値も入っています」
「アイテムを持っていればそちらも差し出します」
「そうしますので」
「そやからか」
 中里が彼等に応えた。
「負けたら大人しく引き下がるか」
「そうします」
「あくまで礼節は守りますのでご安心下さい」
「それが神霊の方々に仕える我等です」
「塔においての我々です」
「そやねんな、賊とは全然ちゃうな」 
 中里は彼等の言葉を聞いて述べた。
「そこは」
「むしろ軍隊と戦ってる感じね」
 アレンカールはこう述べた。
「それも訓練として」
「その感じやな」 
 実際にとだ、中里はアレンカールに応えた。
「この戦闘は」
「そうよね、むしろ」
「はい、そうです」 
 先程代表して言ってきた初老のマーメイドの戦士が答えた。
「我等はです」
「試練つまりなのね」
「皆様の訓練としての役目もです」
「あるのね」
「そうしてです」
 その為にというのだ。
「皆様のお相手をします」
「そうなのね」
「この塔は試練の為の場であり」
「踏破すればね」
「多くの力を得る」
「そうした塔ね」
「ですから」
 その為にというのだ。
「悪意はです」
「ないのね」
「神霊の方々と同じく」
 まさにというのだ。
「試練として出て来るので」
「そのことを頭に置いて」
「お相手して下さい、では」
「これでなのね」
「この階からは私共の様な者達も出て来ますので」
「そのことを頭に入れて」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。 
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