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八条学園騒動記

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第六百九十話 カロリーは高いがその四

「イスラエルよね」
「あの国だね」
「もう何をしてくるか」
「わからないよね」
「何か敵に嫌がらせするとなると」
 イスラエルはというのだ。
「物凄く燃える」
「そんなイメージあるね」
「ええ」
 実際にとだ、ケイトは兄に答えた。
「それでね」
「そのことはね」
「実際よね」
「そうだと思うよ」
 ベンにしてもだ。
「だから連合でもだよ」
「力持ってるのね」
「人口は少なくても」
 これだけ見ればイスラエルは連合の中では小国である。
「けれどね」
「力あるのよね」
「連合各国にユダヤ系の人がいて」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「情報網とか持っていて」
「資産もね」
 これもというのだ。
「凄いし」
「滅茶苦茶な力持ってるのよね」
「だからね」
 そうした事情があってというのだ。
「あの国はね」
「頭が回って」
「相手の弱点もだよ」
「把握して」
「それでそこをだよ」
「衝いてくるのね」
「また言うけれど小国でもあるから」
 イスラエルはというのだ。
「幾らお金と情報持っていてもね」
「それでもよね」
「人口が少ないから」
 ユダヤ教徒でなければイスラエル市民にはなれないのだ、その為この時代のイスラエル人つまりイスラエル市民は極めて少ない。
「人口が少ないイコール」
「小国ね」
「現実としてね」
 これから見てというのだ。
「人口が少ないとね」
「国力に関係あるわね」
「四大国見ればわかるじゃない」
 ベンはケイトに話した。
「連合のね」
「日米中露ね」
「そう、四国共人口多いよね」
「そうね、確かに」
「人口が多いと」
 それならというのだ。
「それだけでね」
「国力になるわね」
「昔からね」 
 それこそ人類が国家というものを築いてからのことだ、これが即ち国力の非常に大きな要素の一つであるのだ。
「そうだからね」
「それでイスラエルは人口が少ないから」
「どうしてもね」
「小国なのね」
「あそこユダヤ教徒じゃないと市民になれないね」
 ベンもこのことを話した。
「そうだね」
「あの国の法律でね」
「そうなってるし」
 ベンはさらに話した。 
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