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ハッピークローバー

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第六十八話 夏の服なのでその十七

「イケメンでね」
「有名だったのね」
「そうだったみたいよ」
「結構漫画とかじゃイケメンに描かれてるけれど」
「主人公でもね」
 悪役でもそうである、織田信長という人物は悪役でもダークヒーローとして描かれることが多くやはり美形のポジションとなるのだ。
「それ抜きにいしてもね」
「実際にイケメンで」
「評判だったのよ」
「イケメンで甘党ね」
「それで実は結構思いやりがあって剽軽な」
 そうしたというのだ。
「いいお殿様だったみたいよ」
「民衆から見れば」
「だから暴君でもなくてね」
「名君だったのね」
「そうみたいよ、創作の信長さんと実際の信長さんはね」
「また違うのね」
「ええ、しかしマルコムさんが甘党っていうのは」
 理虹はまたこの話をした。
「かなりね」
「意外でしょ」
「ひょっとしてかき氷も食べたのかもね」
「ああ、かき氷ね」
「若しアメリカにあったらね」
 それならというのだ。
「食べたかもね」
「あれもあれで美味しいしね」
「そうだったかもね」
「そう考えると面白いわね」 
 アメリカから来た娘は理虹に笑顔で応えた、ここで彼女は急にトイレに行きたくなって理虹に話言った。
「悪いけれどおトイレ行って来るわ」
「そうなの、私も何か」
「どうしたの?」
「結構酔ったから」
 それでというのだ。
「もうね」
「これでなのね」
「終わってね」
 飲んで食べることをというのだ。
「それでね」
「寝るのね」
「歯を磨いてからね」
「そうなの、じゃあ今日はこれでね」
「お開きね」
「私達はね」
 お互い真っ赤になった顔で話した、理虹は相手がトイレに行く為に後片付けをして席を立ったのを見届けると酒の残りを飲んでだった。
 そうして自分も後片付けをしてだった。
 席を立って歯を磨いて寝た、そして朝夜明け前に起きると頭が痛かったがそこから何とかホテルの大浴場に向かったのだった。


第六十八話   完


                   2023・1・1 
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