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八条学園騒動記

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第六百八十九話 作って食べるとその十二

「一度も世の中に貢献も誰かの為にいいことをしたこともない」
「本当にそうした人だったんだ」
「献血すらね」  
「それ位誰でもしてるよね」
 ベンは経験者として話した。
「そうだよね」
「だからそれすらね」
「しなかったんだ」
「もう自分だけで」
「頭の中にあるのは」
「自分が偉いだけでね」
 それでというのだ。
「もうね」
「何もなかったんだね」
「それでね」
 その為にというのだ。
「本当にね」
「誰の為にも何もしないで」
「何の役にも立ったことがなかったのよ」
「生きて来て」
「そう言ってたわ、親戚や知り合いからもう生きていても」 
 そうしていてもというのだ。
「害にしかならない」
「うわ、究極の駄目出しだね」 
 ベンも聞いて思った。
「それって」
「そう言われてたらしいわ」
「人間底まで言われたくないね」
「そうよね」
「そこまで言われたらね」
「どうしようもないわね」
「それで行方不明になって今はどうしてるか」
 ベンは眉を顰めさせて話した。
「想像するまでもないね」
「流石に野垂れ死にね」
「連合では滅多にない死に方だけれどね」
「ホームレスになっても」
 連合ではだ。
「すぐに保護されてね」
「お仕事斡旋してもらって」
 何しろ常に発展している国だ、その為人手が必要でありあらゆる産業で人手不足の状況であるからである。
「それでね」
「やっていけるからね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「連合は何処でもね」
「人手不足だから」 
 ルーシーも話した。
「どの業界も」
「もう発展し続けていて」
「そのせいでね」
「いつもだよ」
 それこそというのだ。
「人が足りなくて」
「もう働き手はね」
「常時募集中だから」
 それでというのだ。
「もうね」
「それこそね」
「働きたいなら」
 それならというのだ。
「何処でもあるから」
「開拓地に行けば」
「特にね」
「働き口あって」
「そこで働けるから」
「それこそだよ」
「幾らでも働けるから」
 連合はというのだ。 
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