神々の塔
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第八話 生贄の神々その七
コヨルショウキは姿を消した、そしてその直後に離れた場所に姿を表してそのうえで綾乃達に言った。
「見事、まさかそうして私を倒すとは」
「思わなかったんですね」
「まさに、それが出来るとは」
綾乃に満足した様に言うのだった。
「こう言うしかないわ」
「見事と」
「ええ、ではね」
コヨルショウキはさらに言った。
「貴方達の健闘を祈るわ」
「ほなこのまま」
綾乃は次の戦いに向かった、そしてまた神を倒し。
最後はクマゾッツであったが。
強烈な一撃それも命を奪う様なそれを放つこの神のそれを受けてだった。シェリルは自分の傷を術で回復させつつ言った。
「この神様もな」
「強いな」
「油断してるつもりはなかったが」
施に対して応えた。
「しかしな」
「傷は深いな」
「この通りな、回復は出来るが」
それでもというのだ。
「並のモンやとな」
「今ので死んでたな」
「そうなってたわ」
まさにというのだ。
「危うかったわ」
「しかも空を飛んでる」
メルヴィルは右手にライフルの形のブリューナクを手に忌々し気に言った。
「それでや」
「厄介やな」」
「ああ、しかしな」
「それでもやな」
「やり方はある」
メルヴィルはシェリルにニヤリと笑って話した。
「そやな」
「知恵を出せってことやな」
「あるやろ、その知恵は」
「打ち出の小槌みたいに出ると言えばどや」
「ほな出してくれ」
「ああ、こうするんや」
シェリルは笑顔で応えてだった。
鈍化の術を神に放ってだ、メルヴィルに話した。
「鈍化の術や」
「それを使ってやな」
「敵の動きを鈍くするんや」
「戦の基本やが」
「ここはや」
まさにというのだ。
「一番ええ、特にや」
「今回の神様みたいにやな」
「空を飛んでな」
そうしてというのだ。
「おまけに言うとな」
「素早いな」
「そうした相手にはや」
「動きを鈍くすることが大事やな」
「そや、これでどや」
「それはええな、しかしな」
それでもとだ、羅は言った。
「相手は神様や、術を使ってもや」
「あまり効果がないな」
「我等が使ってもな」
術も強い星の者達がそうしてもというのだ。
「それでもや」
「そやな、それやとな」
「そうした場合はやな」
「数使うことや」
シェリルはここでも笑って話した。
「数使ったらな」
「相手の動きは鈍くなるな」
「普段十の威力が一になろうとも」
術のそれがというのだ。
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