八条学園騒動記
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第六百八十九話 作って食べるとその五
「パンケーキ全体によ」
「ああ、たっぷりかけてたね」
ベンもそれはと答えた。
「トム達は」
「もうカナダっていうと」
「メイプルシロップでね」
「国旗自体もそうだし」
カナダのそれもというのだ。
「赤い楓の葉よね」
「まさにメイプルだね」
「それだから」
「もうデザートも」
「それもね」
まさにというのだ。
「メイプルシロップをたっぷりとかけた」
「そうしたパンケーキだね」
「それがないと」
それこそというのだ。
「カナダのデザートじゃないわよ」
「そういえばトム達デザートには何でもね」
「メイプルシロップかけてたでしょ」
「うん、もうそれがないと」
メイプルシロップがないと、というのだ。
「カナダのデザートじゃない」
「そんな風よね」
「だからたっぷりとだね」
「かけて」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「食べるんだね」
「私達もね」
「そうするんだね」
「何かそこがね」
メイプルシロップを大量に使うことがとだ、ルーシーは話した。そうしてそのうえでこうも言ったのだった。
「カナダとオーストラリアの違いよね」
「メイプルシロップを沢山使うことがね」
「オーストラリアのお菓子も甘いわね」
「ケーキとかもね」
「けれどね」
それでもというのだ。
「メイプルシロップを大量に使う」
「そこが違うね」
「もうね」
それこそというのだ。
「決定打よ」
「そうだね」
「けれど甘いパンケーキってね」
メイプルシロップをたっぷりとかけた、とだ。ルーシーは笑顔で述べた。
「お酒にも合うのよね」
「ワインにね」
「そうそう」
兄に笑顔で応えた。
「だからね」
「ルーシーとしてはだね」
「期待してるわ」
「そうなんだね」
「オーストラリアってデザートもワイルドなのよね」
こう言ったのはクララだった。
「これが」
「一気に豪快に作る」
「そうなのよね」
「そこでも食文化が出て」
デザートを作るにもというのだ。
「パフェとかでもね」
「アイスクリームや生クリーム、果物を一気に入れる」
「大きくカットするかかけて」
そうしてというのだ。
「それでね」
「完成なのよね」
こう兄に話した。
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