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イベリス

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第八十八話 合宿を過ごしてその十二

 咲は考える顔になってだ、同級生に話した。
「野党の人達も大学は」
「いい大学の人多いわよね」
「それでもよ」
「ああなのよね」
「そう思うといい大学出ても」
 それでもというのだ。
「常識とか身に着けないとね」
「駄目よね」
「本当にそうね」
 こう話した。
「学校の成績もいいけれど」
「本当に頭よくなりたいなら」
「常識ね」
「それを身に付けることね」
「あの元弁護士の議員さんどう見ても常識ないわね」
 咲はその彼女を一言で述べた。
「やっぱり」
「元弁護士でもね」
「そうよね」
「何か当時のお仕事はね」
 弁護士としてのそれはというのだ。
「運動家絡みのとかで」
「運動家ね」
「多分世間のことをね」
「知らなかったのね」
「運動家なんてあれでしょ」
 同級生は咲に話した。
「自分達の主張押し通す為に何でもする」
「テロでもね」
「そうした人達と絡んで」
 そうしてというのだ。
「あの人関連のお仕事ばかりしたら」
「世の中のことなんてね」
「知らないわよね」
「知ってることっていったら」
 咲も言った。
「学校の勉強以外は運動家のね」
「そういうものばかりで」
「それでね」
 まさにというのだ。
「世の中のことを正しくね」
「知ってる筈ないわね」
「だから政治家になって」
 即ち今現在はというのだ。
「ああなのよ」
「本当に東大法学部首席で弁護士さんになったか」
「そうしたこと言われてるのよ」
「そういうことね」
「ええ、ただそれは」
「学校の勉強の問題じゃなくて」
「常識がない」
 それになるというのだ。
「まさにね」
「そういうことよね」
「常識がなくて」
 そうしてというのだ。
「まともな考えもないなら」
「あれな人ってことね」
「要するにね」
「だから頭がいい悪いは学校の勉強じゃなくて」
「そういうことね」 
 二人でこう話してだった。
 咲はその漫画を同級生と共に読んでこれ以上はないまでに笑ってから勉強もした。それで部活の次の同人誌とサイトの更新もだった。
 進めた、そのうえで。
 夜にシャワーを浴びてだ、すっきりしてからまた部室に入って漫画を読んでいたが。
 そこに顧問の先生が来て言ってきた。
「もう寝なさい」
「時間ですか」
「ええ、だからね」
 それでというのだ。
「寝なさい」
「わかりました」
「あとね」
 先生はさらに言ってきた。 
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