イベリス
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第八十八話 合宿を過ごしてその七
「もうかなり昔の作品だけれど」
「読むとなのね」
「この通りね」
「とんでもないギャグ漫画なのね」
「いや、凄い漫画があったものよ」
咲も読んでいる、そのうえでの言葉だ。
「本当にね」
「そうよね」
同級生もその通りと頷いた。
「この漫画はね」
「凄いわね」
「ええ」
「いや、このまま最後まで読めるわね」
「最後まで読んだら死んでるわよ」
「笑い過ぎて?」
「そう、笑死してるわ」
咲に笑い転げながら話した。
「これは」
「そうかもね、じゃあね」
「二人でね」
「一緒に読んでいきましょう」
是非にと言うのだった。
「この漫画をね」
「それじゃあね」
「精一杯笑って」
咲は読みながら言った。
「その後で勉強もしないとね」
「咲っち勉強欠かさないわよね」
「やっぱりね」
どうしてもとだ、咲は答えた。
「成績いいに越したことないし大学にもね」
「行きたいのね」
「そう考えてるから」
だからだというのだ。
「今からね」
「勉強してるのね」
「ずっとそうしてるしね」
常に勉強予習復習を行ってきているというのだ、事実咲は子供の頃からほぼ毎日その二つを行ってきている。
「それで合宿の間も」
「やるのね」
「そうした時間もあるしね」
「真面目ね」
「真面目っていうか大学行きたいし」
またこう言うのだった。
「赤点も取りたくないし」
「出来る限りいい成績取りたいから」
「だからね」
こう考えているからだというのだ。
「そうしてるの」
「普段から予習復習して」
「それを欠かしていないの」
「ちゃんと考えてるのね」
「それにインドア派だしね私」
自分のこのことも話した。
「お家にいて漫画読んでゲームして」
「それだけじゃなくて」
「子供の頃からそういうことしたら」
自分の趣味を満喫すればというのだ。
「勉強もね」
「したくなるの」
「人によってはスポーツして」
そうして身体を動かしてというのだ。
「汗かいてすっきりしてね」
「それから勉強するのね」
「そうしたら勉強はかどる人いるけれど」
「咲っちは漫画とか読んでなの」
「ゲームとかもしてね」
「それからなの」
「勉強したくなるのよ」
そうだというのだ。
「どうもね」
「咲っちはそうなのね」
「逆に漫画もラノベも読まなくて」
咲はその場合も話した。
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