ソードアート・オンライン ~人形使いの集い~ アインクラッド
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戦いは終わらない
さて、逃げたAK47とシンヤは何が何でも追いかけて処分しないとまずい
キャラクターネームを言い触らされたりすると後々面倒臭い事になる
中華さんや俺はキャラクターの替えがあるので問題ないが、バトルマスターは一般プレイヤーなのでマズイのだ
そもそも勝手に戦闘を仕掛けてきて勝手に逃げて、それで終わると思ったら大間違い
偉大なる範馬裕次郎先生も「闘争とは単独では中止できない、双方の合意のもと初めて成立する」と言っておられる
さっそくAK47とシンヤを追跡しようと思うが、ロキソニンはレッドネームになっているので漂白が完了するまでは街へは入れない
そんなわけで別アカウントの「やる夫」を追跡に向かわせる
第1階層から順にフロアを回りながらレーダーマップを開いてAK47とシンヤを捜す
そして第25階層まで来くると中央の広場にいるのを発見した
よく見るとAK47とシンヤの周りに数名のプレイヤーがいる
LV33 AK47
LV32 シンヤ
LV44 Mr.マツモト
LV52 マイタック
LV48 ブレジネフ
上記の5人で何やら話をしているようだ
なにくわぬ顔をして「やる夫」で彼らに近づく
やる夫 「こんにちはですお、何かあったんすかお?」
AK47 「今しがたBOTみたいな奴とPVPになって4人も殺されちゃったんだよ」
シンヤ 「それで今から仕返しに行くところさ」
やる夫 「BOTですかお、それは酷い話ですお、討伐に行くならやる夫も混ぜて欲しいお」
ブレジネフ 「いいよ、PVPは人数多い方が有利だからな」
あっさりと敵の討伐PTに潜入する事に成功した
逃げたのかと思っていたけど、彼らも殺る気マンマンのようだ
AK47 「糞BOT野郎、ムカつくぜ」
Mr.マツモト 「4人も殺されるとかシャレになんねーよな」
シンヤ 「ロキソニン、ユウ肥後、バトルマスターって奴らだ」
マイタック 「ブッコロセ」
やる夫 「弔い合戦ですお」
やれやれ、キャラクターネームまで周知しちゃったみたいだお
残念だけど全員死んでもらうお
LV33 AK47
LV32 シンヤ
LV44 Mr.マツモト
LV52 マイタック
LV48 ブレジネフ
LV68 やる夫 ←俺
そして一緒に第27階層へ移動する
狩場へ移動して少し移動したあたりでPTから「やる夫」を脱退させると同時に攻撃開始、AK47のアバターが砕け散って死亡
他の連中が何が起きたかわからず混乱してる隙にシンヤに斬りつけてアバターが飛び散り死亡
状況を把握したマイタックが反撃してきたところに背後から「ユウ肥後」が飛び出してきて斬撃を加えマイタック死亡
引き続いてMr.マツモト、ブレジネフを斬り、皆殺しで一件落着
2vs5にも関わらず、ほぼ瞬殺で俺様Tueeeeee!
わずかなレベルの差で戦闘力の大きさに無茶苦茶な差がつく
この理不尽さがレベル制MMOの醍醐味でもあるのだ
やる夫とロキソニンの中身が両方とも俺だと知ってバトルマスターは驚いていた
「どうやるの?」と聞いてきたので「剣芸歩行者(SA-Walker)」の事を教えてあげる
「そんなものがあると知っていたらナーヴギアなんかかぶらなかったのに」と、しきりに悔しがっていた
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