星河の覇皇
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第八十三部第三章 今だ目覚めずその二十二
「もうな」
「アッラーは犬や豚を食っても許される」
「だからな」
「人まではですか」
「そうかもな、けれどな」
「他の文明ですと」
「餓えるとな」
そうした状態になればというのだ。
「もう何もかも食って」
「最後の最後にですか」
「人もな」
この最大最悪のタブーもというのだ。
「そうなるんだよ」
「エウロパの童話とかやばいらしいですね」
「実はって話多いだろ」
「ですよね」
「中国でもな」
「そうしたお話ありますね」
「賊が人捕まえてな」
こうした話は水滸伝にもある、人肉饅頭の話まであるし飯を喰らう時に倒した相手の肉を焼いて食う話もある。
「そうした話あるな」
「ですよね」
「十字軍は最悪だったしな」
「あいつ等本当にムスリム食いましたしね」
「そんなことしたろ」
このことは歴史書にもある事実である。
「そんなとんでもない話があるんだよ」
「人が人を食う」
「こんなことする奴が実在して」
そしてというのだ。
「隣の部屋とかにいたら」
「こんな怖いことはないですね」
「ジンより怖いだろ」
やはりコーランに出て来る存在だ、モンスターというよりかは精霊である。
「それこそ」
「ジンは面白いですが」
「人食いは違うからな」
「そうですよね」
「こんなのはな」
それこそとだ、先輩はさらに話した。
「絶対に許したらいけないんだよ」
「絶対にしちゃいけないですし」
「何があってもな」
それこそというのだ。
「本当に」
「俺もそう思います」
「そうだな、しかしな」
「しかし?」
「何でも食う連合でもな」
それこそ毒があるものでも毒がある部分を取り除いて食う、河豚がそうだし野菜や果物でもそうして食べる。
「人だけはな」
「流石に食わないですね」
「猿は食うさ」
人に似た姿、もっと言えば人も猿の仲間である。
「そっちはな」
「猿は、ですね」
「けれど人になるとな」
「食わないですね」
「幾ら何でもな」
「じゃあ人を食う奴は」
「キチガイだよ」
そう呼ばれる者だけだというのだ。
「それしかないさ」
「ですよね、やっぱり」
「ラーメンってあるだろ」
「連合のヌードルですね」
「日本発祥のな」
日本人が言うには中国の料理だが他の国ではこう認識されている。
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