X ーthe another storyー
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第七話 沖縄その十
「そういうことですか」
「わかったみたいね」
「はい、道理で結界に何もなく入られた筈です」
「私もこの前わかったのよ」
「そうでしたか」
「彼の夢からね」
牙暁が迎えられた寝室の方を見て話した。
「わかったわ」
「そうでしたか」
「よかったら今からね」
庚はさらに話した。
「彼と接触をしてもね」
「いいですか」
「彼か」
若しくはというのだ。
「例のね」
「神威君ですね」
「二人のうちどちらかがよ」
「来ますか」
「ええ、そうなるわ」
「そうですか」
「姉さんの夢に行ってよかったら」
庚は笑ってこうも話した。
「このことがわかるヒントを得られたから」
「じゃあ今度はその添え星の人か神威と戦うのかな」
哪吒は庚に問うた。
「そうなのかな」
「いえ、今はね」
庚は哪吒に余裕のある声で応えた。
「戦わなくていいわ」
「そうなんだ」
「四人目が来た、そしてね」
「その人もわかった」
「それでいいわ、それに残る二人もね」
地の龍のというのだ。
「あと少しでね」
「来てくれるんだ」
「そうなるわ、もうすぐよ」
「七人全員揃うのね」
颯姫は述べた。
「地の龍、七人の御使いが」
「そうなるわ、そしてその頃にはね」
「天の龍、七つの封印も」
「揃ってね」
互いにそうなりというのだ。
「遂にね」
「戦いとなるのね」
「そうなるわ」
「わかったわ、ではね」
颯姫は庚の返答を聞いて言った。
「その時には私も」
「戦ってくれるわね」
「ええ」
静かだが確かな声で答えた。
「そうさせてもらうわ、ビーストと共にね」
「お願いするわ、では今から新たな仲間の参加をお祝いして」
庚は今度はこう言った。
「飲みましょう、年代ものの赤があるわ」
「お酒ね」
「ワインよ。どうかしら」
「わかったわ、ではね」
「彼は飲めないから残念だけれど」
寝たままの牙暁はというのだ。
「けれど夢の中で飲んでもらうわ」
「そして私達は」
「今ね」
「飲むのね」
「そうしましょう、おつまみにサラミやチーズもあるわ」
「では頂きましょう」
遊人は一番乗り気な感じで言ってきた。
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