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おぢばにおかえり

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第七十二話 キャンバスライフその六十

「兎がしたことは残酷過ぎるでしょ」
「あれはやり過ぎですね」
「だからね」
「あそこまでしたらですか」
「絶対に報いを受けるわ」
 それが狸の家族でもお友達かはわからないですが。
「どう見ても復讐を楽しんでるから」
「ひと思いにじゃないですからね」
「背負っている薪に火を点けてね」
 まずはそこからで、です。
「傷口に辛子塗ってね」
「最後は泥船に騙して乗せて」
「助けるふりして溺れさせて、でしょ」
「あんまりですよね」
「あそこまでするなんてね」
 私としてはです。
「残酷過ぎるから」
「報いを受けますね」
「そうとしか思えないわ」
「ああしたタイプって誰にでもしますよ」
 新一君はこう言いました、ですがここで。
 教祖殿に着いてそこで参拝をしました、独特のこの雰囲気が私は大好きです。
 それで祖霊殿に向かう途中で新一君はまた言いました。
「嫌いな相手には」
「誰でもなのね」
「もう徹底的に」
「狸に対してだけじゃないのね」
「そう思います」
「じゃあ尚更ね」 
 私はあらためて思いました。
「報いを受けるわ」
「そうなりますね」
「怨まれるから」
 もう絶対にです。
「狸の家族やお友達にね」
「その後も」
「攻撃した相手に」
「やっぱりそうよね、色々童話はあるけれど」 
 私も子供の頃から読んでいます。 
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