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八条学園騒動記

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第六百八十六話 カラフルにふんだんにその十

「あのワイルドさがね」
「そう、それをね」
「宣伝するんだね」
「自然との調和が感じられる」 
 そうしたというのだ。
「あの美味しさがね」
「凄いよね」
「サンドイッチといえば」 
 この食べものと言えばというのだ。
「アメリカばかり言われるけれど」
「アメリカンクラブサンドとかステーキサンドとか」
「そういうのばかり言われるけれど」
「カナダのサンドイッチも凄いよ」
「そう、負けていないから」
 アメリカのサンドイッチにというのだ。
「そのことをね」
「宣伝するね」
「美味しさをね」
「ステラーカイッギュウは美味しくて」 
 トムはこの生きものの話をした。
「子牛みたいな味でね」
「お肉が柔らかくてね」
「あと脂もいいしね」
 ステラーカイギュウのそれもというのだ。
「アーモンドみたいな味がして」
「だから食材にも使ってるでしょ」
 ステラーカイギュウの脂もというのだ、実際にこの生きものは肉だけでなく脂の方も重用されている。
「そうでしょ」
「そうだよね」
「そう、それでね」
「カナダではサンドイッチにも使うから」
「だからね」 
 それでというのだ。
「それも宣伝するのよ」
「アメリカでもやってそうだけれどね」 
 ここでトムはこうも言った。
「ステラーカイギュウを使ってね」
「サンドイッチはね」
「ありそうだけれどね」
「どうもないみたいね」
 メアリーはトムに話した。
「これが」
「そうみたいだね」
「アメリカ人って何でも食べるけれど」
 この時代ではそれで有名だが実は移民の国であるのでかなり早い時期からその傾向が見られていたりする。
「それでステラーカイギュウも食べるけれど」
「ステーキやシチューにはするね」
「それでもね」
「サンドイッチにはしないみたいだね」
「アメリカ人サンドイッチも食べてね」  
 それもかなり食べている。
「色々なもの挟むけれど」
「そもそもサンドイッチってあれだね」
「あれって?」
「何でも挟めるのがよくて」
 この料理の長所でというのだ。
「それこそ砂と魔女以外はね」
「挟めるっていうのね」
「サンド、砂で」 
 それでというのだ。
「ウィッチ、魔女だね」
「その二つ以外は挟めるから」
 だからだというのだ。
「サンドイッチになったって」
「あれっ、そうだったかしら」
「僕そうも聞いたよ」
 こうメアリーに話した。
「定説以外にね」
「あれだよね、サンドイッチ伯爵が考え出した」 
 シッドがその定説を話した。
「ブリッジ好きの」
「ブリッジしながら食べられる様にね」
「考え出したっていうけれど」
「そうした説もあるのね」
「まあ砂は食べられないし」
「流石にね」
「連合でも食べる人いないから」
 これはというのだ。 
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