妻の寝間着
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第一章
妻の寝間着
山本未来はセットした薄茶色の髪の毛を長く伸ばし切れ長の優しい感じの睫毛の長い奥二重の細く奇麗なカーブを描いている眉にだった。
紅の奇麗な唇に面長の顔に高い鼻と一六六位の背に三十歳になっても崩れないグラビアアイドルの様なスタイルを持っている。それでサラリーマンをしている夫の健からも二人の息子の雄吾彼の妹の菊子も自慢にしている。息子は父に娘は母にそっくりである。
穏やかな性格で優しい、家庭では良妻賢母で在宅ワークも的確にこなし近所での評判もいい。だが。
服はいつもズボンで動きやすい服だ、夏でも露出がなく地味なので近所の人達はこんなことを言っていた。
「折角美人なのに」
「いつも地味な服だからね」
「少し勿体無いわね」
「まあ変に人を刺激しないけれど」
「それはいいけれど」
そんな彼女のファッションを勿体無いと思っていた、普段の外出の時もスカートでも膝下で色気も何もない、だから健明るい顔立ちで黒髪は癖があるショートで顎がすらりとした顔で一八〇の背で痩せた彼は親戚に言われていた。
「未来さん奇麗なのにな」
「いつも服装地味だな」
「目立たないな」
「折角の美人さんなのに」
「けれどそれがいいだろ」
健は親戚に笑ってこう言った。
「服が地味だと皆それで結構残念に思うだろ」
「美人さんでもな」
「やっぱりそれだけでどうでもよくなるな」
「ズボンとか長いスカートだと」
「それだけでな」
「だからいいんだよ」
こう言うのだった。
「本当にな」
「地味だからか」
「かえっていいか」
「服がそうで」
「未来さんは」
「自分の奥さんが言い寄られたり色々興味持たれたら嫌だろ」
健は夫として話した。
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