八条学園騒動記
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第六百八十五話 大食を前面にその七
「いいけれど」
「流石にそれまではね」
「知らなくてもいいよ」
「そうね、けれど」
「モンゴメリーさんがアメリカ人で」
作者の彼女がというのだ。
「アメリカを舞台にしている」
「アメリカの作品だって」
「そう言われるんだよね」
「それもよくね」
「このことがね」
どうにもというのだ。
「辛いよ」
「そうよね」
「何ていうか」
苦い顔でだ、シッドはさらに言った。
「マイナー国家としてね」
「辛いわね」
「本当にね、赤毛のアンはカナダ文学の代表作なのに」
この時代でもこのことは変わっていない。
「けれどね」
「それが変わらないのは」
「そういえば連合軍の軍艦でも」
トムはこちらの話をした。
「カナダの地名や人名からはね」
「少ないみたいね」
「何でも命名結構各国で言い合うらしいね」
「どの国のどの地名を使うかね」
「人命も含めてね」
「そうだけれど」
それでもというのだ。
「カナダは主張しないから」
「自分達のものを使えって」
「例え主張しても」
「気付いてもらえない」
「そうだから」
それでというのだ。
「本当にね」
「カナダの地名や人名の軍艦少ないんだね」
「ネイティブの人達の方が」
カナダ系のというのだ。
「多いわね」
「そうだね」
「そう思うと」
メアリーはさらに話した。
「悲しいわね」
「全くだね」
トムもそれはと応えた。
「それで工夫はね」
「食器も含めてね」
「お料理の色も」
「もう総動員というか」
「何でも使って」
「そうしてよ」
そのうえでというのだ。
「やっていかないとね」
「駄目だね」
「ええ」
実際にというのだ。
「私も確信したわ」
「そうだよね」
「トムがお友達に言われた通りにね」
「努力は全力でしろ」
トムはここでこの言葉を出した。
「よく言われるけれどね」
「連合ではね」
「そうしたら絶対に結果が出るってね」
「実際努力したら結果出るわよ」
メアリーもその通りだと答えた。
「やっぱりね」
「そうだよね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
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