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八条学園騒動記

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第六百八十四話 連合一の大食の国その二

「韓国人は嬉しいんだ」
「何でも日本なんだね」
「日本人より仕事時間が長い、勉強時間も長い」 
 そうしたこともというのだ。
「自慢で背もな」
「体格も?」
「日本人よりいいとな」
 そうであるならというのだ。
「嬉しいんだ」
「あの、何かね」 
 トムは洪童の話をここまで聞いて述べた。
「全部どうでもいいわね」
「そう思うな、トムも」
「どれも日本人より上でも」
「それで?だな」
「もうそれ以上思うことはね」
 それこそというのだ。
「聞いていてもね」
「ないな」
「韓国人ってそんなのにこだわってるんだ」
「二十世紀後半からな」
 洪童は答えた。
「それで何でもだ」
「必死になっているんだ」
「日本人より国民所得を多くしようとして」
 トムにさらに話した。
「国民一人当たりの総生産もな」
「日本人よりなんだ」
「多くしようとして喋られる言葉もな」
「多くしたいんだ」
「棲息している生きものの種類の数もな」
「それどうしようもないよ」
「持っている星系の数もな」
 こちらのこともというのだ。
「もうな」
「日本よりもなんだ」
「多くありたいんだ」
「殆どというか完全に」
 トムは呆れて言った。
「子供の論理だね」
「やっぱりそうだな」
「どう聞いてもね」
 それこそというのだ。
「子供だよ」
「それを千年以上やっているんだ」
「独立してから」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「ずっとな」
「もう日本にこだわり過ぎだね」
「だから韓国ではエウロパのことよりもな」
 連合共通の敵であるこの国よりもというのだ、尚韓国でもエウロパそして今この国の総統であるギルフォードは悪し様に罵られるのが常だ。 
「日本を言うからな」
「そうしたお国柄だからなんだ」
「食う量もな」
 市民一人当たりがというのだ。
「日本人より上かどうかな」
「意識してるんだ」
「それで食っていてな」
「連合一なんだ」
「ただ肥満度はな」
 これはというと。
「日本より低くだ」
「そうありたいんだね」
「そう願っていてな」
「ダイエットしてるんだ」
「そうしている」
「今連合どの国も肥満度低いけれどね」
 食べものの変化と食生活に対する教育の普及の結果である。
「その中でも日本人って」
「痩せている方だな」
「そうだよね」
「その日本人よりもな」
「痩せている様になんだ」
「努力している、実際に肥満の話をしてな」
「日本はどうかとか?」
 トムは洪童に問うた。 
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