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神々の塔

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第三話 準備を整えその二

「うち等の代わりでも」
「役割は分担するにしてもな」
「うち等それぞれお仕事多いし」
「一人抜けただけでもや」
 十人のうちのとだ、シェリルは話した。
「仕事はかなりのもんになる」
「そやねんね」
「前の枢軸との戦の時は仕事を移動要塞に送ってもらってたけどな」
 施はこの時のことを話した。
「それで長い間留守に出来たが」
「今回はちゃうさかい」
「冒険に出るとな」
 施は綾乃にどうしてもと話した。
「その間はほぼや」
「お仕事出来んわ」
「戦の時はまだ陣に持って来てもらうことが出来るが」
「冒険やとそうはいかんわ」
「陣地に椅子と机それにペンがあったらな」
「サインは出来るけど」
 書類の決裁が出来るとだ、綾乃は話した。政は書類で動くものであり然るべき者がサインをしないとならないのだ。
「けどやね」
「冒険の間はな」
「ペン位は持てても」
「常に移動してて居場所もや」
「戦の時以上に一定せんし」
「それでや」 
 そうした事情でというのだ。
「とてもや」
「お仕事は出来んわ」
「そや」
「それでや」
 トウェインも言ってきた。
「あまり長い間や」
「留守には出来へんわ」
「行かなあかんにしてもな」
「枢軸に勝って世界を統一して」
「騎士団もおるしな」
 もう一つの勢力である彼等もというのだ。
「二つの勢力に勝ってな」
「世界を統一して一つにした力で世界の危機に向かう」
「その為にもな」
 まさにというのだ。
「強うならんとあかんが」
「うち等は」
「そうは言っても長い間はな」
「ほんま留守に出来へんや」
「そややら移動もな」
 このこともというのだ。
「あまりや」
「時間かけられへんね」
「迅速に済むなら」
 それならというのだ。
「それに越したことはない」
「そやね」
「塔の制覇も時間かかるやろし」
「移動に時間かけるのはあかんわ」
「今はな」
「ほな軍にある道具使ってな」
 今度は羅が言ってきた。
「そうしてや」
「塔まですぐのとこまで移動して」
「そこからな」
「塔に向かって入るんやね」
「そうしよな」
「ほなね」
「列車や車や馬や空船はな」 
 こうした移動手段はというと。
「飛行機でも船でもな」
「そうしたもん使う旅が普通で」
「楽しいもんやが」
「それでも今は」
「兎角時間が大事や」
 羅は強い声で話した。 
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