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八条学園騒動記

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第六百八十三話 大食の国その十一

「家族でね」
「ええ、そうしてね」
「いや、目立ちたくても」
 カナダ人としてはというのだ。
「中々ね」
「目立てないから」
「それでね」
「もう目立てるなら」
「悪いこと以外は」
 それこそというのだ。
「するよ」
「悪いことはしたら駄目よ」
 アンネットもそれはと答えた。
「悪名は無名に勝るって言うけれど」
「悪いことで目立ってもね」
「いいことないわよ」
「カナダにとって」
「あんた達でもね、迷惑系なんてね」
 そうした動画発信者はというのだ。
「自分で自分の首絞めてるでしょ」
「撮り鉄の人達の一部と同じだね」
「そうよ、悪質な撮り鉄の人達は自己中心的でね」
 まさに撮る為にだ。
「自覚してないけれど」
「迷惑系はだね」
「自覚してね」
 そのうえでというのだ。
「やっていてよ」
「尚更悪いかな」
「迷惑度は同じか撮り鉄の人の方が酷い場合もあるけれど」
 この時代にもそうした鉄道マニアは存在している、そうして迷惑をかけて逮捕される様な事態にもなっている。
「けれどね」
「迷惑系も悪質で」
「こうしたことで目立ってもね」
「意味ないね」
「いいことで目立つことよ」
「沢山食べても犯罪じゃないし」
「そういうを宣伝したら?」
「お話するよ」
 こう話してだった。
 トムは実際にメアリーそれにシッドと話をしようと決意した、学校で話をしてそこに話が至ったのだった。


大食の国   完


                     2022・9・9 
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