入社難しくてブラックで悪名高い
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第一章
入社難しくてブラックで悪名高い
毎朝新聞社の入社試験を受けた後でだ、矢田政明は同じ大学の同期で一緒に試験を受けた郷里友三に言った。
「滅茶苦茶難しかったな」
「ああ、流石はマスコミだよな」
郷里は自分に言ってきた矢田に彼と同じ表情で応えた、郷里はホームベース型の顔で目は小さく黒髪は短く一七〇程の太った身体をしている。矢田は彼と同じ位の背で痩せていて丸顔で黒髪をオールバックにしている。
「入社試験もな」
「難しいな」
「ああ、しかし新聞社とかな」
「憧れるからな」
「やっぱり駄目元でな」
「俺達も若しかしてと思って」
「入社試験受けたけどな」
それでもとだ、郷里は矢田に話した。
「それでもな」
「こりゃ駄目だな」
「やっぱり頭いい奴が受けるな」
「同じ大卒でも俺達みたいな駅弁大学でなくてな」
「東大とか京大だよ」
「早稲田とか慶応とかな」
「そんな大学ばかりで」
それでというのだ。
「俺達なんてな」
「何でもないな」
こうしたことを話してだ、そしてだった。
二人でこれは駄目だと思いつつ入試会場を後にした、結果は二人の予想通りであり彼等はそれぞれ採用されてだった。
働きだしたが数年後大学の同窓会で再会した、二人共仕事は順調であり。
「そうか、ホワイトか」
「そっちもか」
「それはいいな」
「ああ、給料もいいしな」
自分達の職場の話を笑顔で話した、同窓会の会場のホテルのパーティー会場でビールを飲みビュッフェ形式ノオードブルを楽しみつつそうした。二人共スーツ姿である。
「お互いいい会社に就職出来たな」
「それも胸誇れる仕事だしな」
「社会に貢献してる」
「このこともいいよな」
二人で笑顔で話した、そしてだった。
ふとだ、矢田は郷里に話した。
「俺達毎朝新聞の入試受けたよ」
「ああ、落ちたけれどな」
「二人共な、その毎朝だけれどな」
郷里に二人が立って話している傍の席にあった海老蒸し餃子と食べつつ話した、郷里は焼売を食べている。
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