ハッピークローバー
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第五十七話 少しでも思うことその六
「むしろね」
「人の努力を否定しないわね」
「自分もしているから」
だからだというのだ。
「人の努力もね」
「見えてね」
「わかるから」
だからだというのだ。
「それでだよ」
「努力を否定しないで」
「そして認めてね」
「見守ったりね」
「励ますよ、努力が何かわかるのは」
それはというと。
「努力をしている人だよ」
「自分がしていないとわからないわね」
「そうだよ、結果が全てとか言って」
そうしてというのだ。
「結果を出していないと駄目って言う人は」
「そうした人いるわよね」
一華は嫌そうな顔になって応えた。
「何処でも」
「そうだよね、部活でも何処でもね」
「それで結果出してる人だけ可愛がって」
「結果出していないと冷たいんだよね」
「あれよね、結果の過程が問題よね」
「何をしたか」
「元々の才能でしていても」
一華はまずこの場合を話した。
「努力していないとね」
「のびないからね、能力が」
「やがて行き詰まるし」
「ズルで結果を出したら」
達川はこの場合のことを話した。
「何でもないよ」
「本当にそうよね」
「結果だけを求める人ってね」
「要するにズルをしてもよね」
「いいっていう人もいるから」
だからだというのだ。
「よくないよ」
「そうよね、ズルして結果出してもね」
「いいなら」
「もう何でもありね」
「よく政治家さんは結果が全てっていうけれど」
そうして国益をもたらすことがだ。
「やっぱり努力している政治家さんは」
「違うわよね」
「あの官房長官からなった人は」
文字通りの叩き上げで働きつつ大学の夜間部に通いながら身を立てていった、そうして総理\大臣にまでなったのだ。
「物凄くね」
「あの人よね」
一華は誰かを察して応えた。顔は気づいたものになっている。
「凄い努力してたわよね」
「見てわかる位にね」
「一生懸命ね」
「努力して」
「やってたわね」
「また野党の人達がね」
「ああ、正反対よね」
一華は今回も誰か察して応えた、だが今度は否定する顔だった。
「何の努力もしないで」
「文句言うだけでね」
「余計にわかったわ」
「努力している人としていない人が一緒にいたら」
そうした状況になればというのだ。
「もうね」
「面白い位にわかるわよね」
「努力している人がね」
「そうよね」
「いや、今の野党の人達なんて」
凄く嫌そうにだ、達川は話した。
「文句ばかり言ってね」
「全く何の努力もしてないわね」
「大変な時でも」
日本自体がというのだ。
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