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派手な水着は要注意

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第二章

「五段ですし」
「それでもだ、お前はわかっていない」
「そうですの」
「その顔でそのスタイルなら余計だ」 
 兄はさらに言った。
「男を刺激するぞ」
「見せる位ならよくて襲われないといいですわ」
「他にもあるんだ」
「何がありますの」
「わかってからじゃ遅いと言っておくぞ」
 兄はこう言う、しかし妹はわからず。
 露出の多い恰好を好んだ、そんな中で会社の慰安で休日海に行ってビーチでバーベキューを焼いてだった。
 泳ぐことになったが早苗はこの時もだ。
 露出が多かった、参加者は全員海なので水着だったが彼女は赤紫のスリングショットの水着だった。
 胸は半分露わになっていて見事なスタイルがこれでもかと出ていた、兄はその水着姿で出て来た彼女に言った。
「お前またか」
「またでしてよ」 
 笑って開き直る声だった。
「ですから別に」
「ここ普通のビーチで十代の子も一杯いるからな」
「ですから襲われないと」
「あくまでそう言うんだな」
「ええ、問題ありませんわ」
 早苗は迂闊な場所には行かないし万が一の時は護身具に合気道があるから大丈夫あと確信していた、そのうえで社員達と共にバーベキューを焼いて食べたりビーチバレーを楽しんだがそんな中でだ。
 ふとだ、砂や潮を落としにシャワールームに行くとだった。
「あの赤紫の水着のお姉さん最高だな」
「あんなお姉さんとそういうことしたいな」
「お姉さん最高だよ」
「ああお姉さんいくいく」
「お姉さんそんなことしたら駄目だよ」
「お姉さん嫌がってる割に濡れてるよ」
 こんな十代の少年達と思われる声がだ。
 シャワールームから聞こえてきた、早苗はまさかと思いつつだ。
 シャワーで軽く砂や潮を落としたが。 
 出た時にだ、そこに言っていたと思われる彼等もいた。彼等は早苗を見ると。 
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