X ーthe another storyー
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第三話 巫女その二
「二人目の方ですね」
「八頭司颯姫よ」
庚は遊人に紹介した。
「女子高生よ」
「そうですか、はじめまして」
遊人は颯姫に笑顔で応えた。
「麒飼遊人です」
「・・・・・・はじめまして」
颯姫は無表情で応えた。
「さっき庚さんに言われた通りです」
「颯姫さんですね」
「はい」
そうだと言うのだった。
「宜しくお願いします」
「こちらこそ。ではこれからは」
「同じ地の龍として」
「戦っていきましょう」
「そうします」
「仲良く」
こうもだ、遊人は言った。
「そうしていきましょう」
「それでは」
「では僕はこれで」
「ええ、お仕事によね」
「公務員ですからね」
表の仕事はというのだ。
「そちらにです」
「行くのね」
「はい、庚さんもですね」
「ええ、そろそろね」
庚も笑って応えた。
「表のね」
「お仕事がありますね」
「だからね」
それでというのだ。
「これでよ」
「夜まではですね」
「散開よ」
「左様ですね」
「学校は休めても」
「お仕事はです」
それはと言うのだった。
「そうはいきませんね」
「そう、だからね」
「それでは」
「そうよ、行きましょう」
「そうしましょう」
「定時には終わらせてね」
庚は微笑んでこうも言った。
「ここに戻ってよ」
「お仕事ですね」
「そうしましょう」
「では私はビーストと一緒にいるわ」
颯姫は仕事に行こうとする二人に話した。
「そうするわ」
「いえ、ビーストはあくまで七人の御使いの為のものよ」
庚はビーストに向かおうとする颯姫に話した。
「だからね」
「それでなの」
「そう、今は普通のね」
「コンピューターを使うことね」
「そうしてくれるかしら」
「わかったわ、そうするわ」
「それでご両親には留学中とでもね」
颯姫の家庭のことも話した。
「お話しておくから」
「それでいいのね」
「ええ、心配することはないわ」
全くと言うのだった。
「そちらもね」
「別にそうしたことは」
「ご両親からご近所にも話が出るものよ」
庚は世の中のことも話した。
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