八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六百八十一話 料理チャンネルその二
「ほぼね」
「目立たないよね」
「もうモブ扱いでしょ」
「いつもね」
「それを見てもわかる通りに」
「まだ悪名高い方がだね」
「知られている分よ」
まさにそれだけのメリットがあるというのだ。
「動画チャンネルを立ち上げてもね」
「観てもらえるんだ」
「そうよ」
まさにというのだ。
「嫌われてるタレントや政治家さんのチャンネルでもね」
「観られるんだ」
「そうなるのよ」
「有名なのはそれだけでメリットなんだね」
「こうしたことでもね」
「成程ね」
「だから」
それでと言うのだった。
「無名、存在感がないことは」
「凄いハンデだね」
「特に連合みたいな目立つ国自己主張の強い国ばかりだとね」
「今僕思ったけれど」
トムはふと閃いた顔になってメアリーに話した。
「韓国みたいにね」
「あの国?」
「やたら辛くて色々な唐辛子の色で彩られていて」
料理の動画チャンネルなのでまずはこちらの話からした。
「大蒜も効いていて熱い」
「韓国料理って煮るか焼くかが多いしね」
「お刺身やお寿司も食べるけれどね」
「冷麺もあるけれど」
「基本熱いね」
「それが韓国料理ね」
「その特徴のあるお料理に」
それにというのだ。
「いつも日本のことばかり言う」
「国際会議でいつも言うね」
シッドもそれはと応えた。
「韓国って」
「もう日本がいなくてもね」
「絶対に最初に日本のこと言うね」
「もう枕詞みたいに」
そうした感じでとだ、トムは返した。
「そんな風にね」
「悪口言うんだよね」
「ああしたらね」
「カナダも目立てるんだ」
「インパクトの強い料理生み出して」
「何か個性付けるんだ」
「誰でもこれはあの国だってわかる様な」
そうしたというのだ。
「強い個性をね」
「確かに韓国目立ってるわね」
メアリーもそれはと答えた。
「連合の中でも」
「そうだよね」
「お料理もそうだけれどね」
「日本のことばかり言うこともね」
「目立っててね」
それでというのだ。
「連合でもメジャーよ」
「知られてる国だね」
「カナダと比べたら」
「遥かに目立って」
「存在感出してるわ」
「そうだよね」
「ええ、けれどね」
それでもとだ、メアリーはトムに微妙な顔になって話した。
ページ上へ戻る