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レーヴァティン

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第二百七十八話 神との戦いその四

「足りないとだ」
「言うか」
「それを超えねばだ」
 全力、それをというのだ。
「我いや神にはだ」
「人は勝てないか」
「そう言っておく」
 こう言うのだった。
「まだな」
「確かにな、効果は見られてもな」
 久志はクトゥルフの言葉を受けて言った。
「確かにな」
「まだ足りないな」
「ああ、このままだとな」
「及ばずだ」
 英雄も言ってきた。
「俺達の方がだ」
「先に倒れるな」
「そうなる、術を使っているな」
「ああ、攻撃にも防御にもでな」
「補助にもだ」
「それで回復にもな」
「使っている、しかしな」
「気力が尽きてな」
 そうなってというのだ。
「回復が出来なくなり」
「体力を減らされてな」
「最後はだ」
「倒れるな」
「そうなる」
 このままではというのだ。
「やがてな」
「そうだよな」
「そうなるからだ」
 まさにというのだ。
「神の言う通りだ」
「俺達はな」
「このままでは倒れる」
「そうなるな」
 だからだというのだ。
「間違いなく」
「そうなる、幾ら善戦してもだ」
「力及ばずはな」
「戦特に今の様なだ」
「人間の未来がかかってるとな」
「それでは済まない」
「そうだよな」
「だからだ」
「このままじゃか」
「駄目だ」 
 英雄は言い切った。
「とてもな」
「そうだよな」
「どうする」
「そう言われてもな」
「答えはないな」
「とてもな」
「なら死ぬだけだ」
 クトゥルフは二人に地の底から響き渡る様な声で述べた。
「ここでな」
「どうする」
「一体な」
 二人もそして仲間もわからなかった、それで今はそのまま戦うしかなかった。神に傷を負わせても倒すまでではなく。
 そしてだ、遂にだった。
 皆気力がなくなりそれを回復させるアイテムも使い果たし。
 体力も減ってきた、そうしてきて。
 あと一撃耐えられるかどうか、そうなってきた。これは二十六人全員がだった。だがそうなった時にだった。
 ふとだ、英雄は。
 神を見上げてだ、こう言った。
「いけるぞ」
「ああ、そうだな」
 久志も神を見上げて言った。 
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