イベリス
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第八十一話 教師の質その四
「やっぱりな」
「そうよね」
「悪いことをしても捕まらないならな」
「ああなるのね」
「もうあれがな」
中世のローマ=カトリック教会こそがというのだ。
「見本だな」
「物凄い見本ね」
「日本にはなかったからな」
幸いにという口調だった。
「有り難いことにな」
「本当によかったわ」
咲も心から思って言えた。
「日本にあそこまで酷い場所がなくて」
「ああ、しかし油断するとな」
「そんな場所が出来て」
「学校の先生の世界はな」
「そうなるかも知れないとね」
「マスコミとな」
こちらもというのだ。
「マスコミの話も聞いてるだろ」
「ネットでね」
咲もそれはと答えた。
「よくね」
「あそこも同じなんだ」
「学校の先生の世界も」
「そうなんだ、悪人がいてな」
「やりたい放題して」
「やるべきことで努力しようとしないでな」
「居座るだけの人も」
先程話した無能教師について思って述べた。
「残って」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「マスコミの世界もなんだ」
「酷くなる一方なのね」
「マスコミは本当は嘘を吐いたら駄目なんだ」
真実を報道する、それがマスメディアの義務である。それを行う為にこの職業の世界はこの世に存在しているのだ。
「しかしな」
「それがよね」
「平気でな」
それこそというのだ。
「嘘を吐いてもな」
「お咎めなしね」
「それでやりたい放題するからな」
だからだというのだ。
「あの世界も酷いんだ」
「腐りきってるのね」
「しかも学校の先生もそうだが偉そうだろ」
傲慢、この要素も存在しているというのだ。
「マスコミの人間は」
「取材してやってるよね」
「そんな態度でな」
「マナーも悪いって言うし」
「学校の先生のマナーもだがな」
不思議とそうした教師が多いのも特徴であろう。
「交通ルールも食事のマナーもな」
「守らないわね」
「漫画だが料理の取材にお店に行って」
とある有名料理漫画の話もした。
「化学調味料を使ってるだの騒いでもな」
「問題なしよね」
「咲もその漫画のことは知ってるな」
「札付きの漫画だからね」
ネット界隈ではというのだ。
「だからね」
「知ってるな」
「ええ」
父にそうだと答えた。
「よく見なくてもあの主人公はね」
「新聞記者だがな」
「やりたい放題の」
そうしたというのだ。
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