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夢幻水滸伝

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第二百六十七話 徐州に向けてその十一

「警察でや」
「街や村それに民を守る」
「そうする、法の統制を受けた組織でな」
「それが一番ですね」
「その通りや、それでや」
 施はさらに言った。
「勢力全体で警察を整えてな」
「ほんまによかったですね」
「街や村の治安は大丈夫や、そこに冒険者の補佐も入れてな」
「モンスター退治等をさせて」
「軍を動員して各地に少ない部分を補って」
 羅達がそうしている様にというのだ。
「そしてや」
「勢力の安定を維持しつつ」
「自分等はな」
「徐州の決戦の準備を整え」
「時が来たらな」
 決戦がはじまるその時がというのだ。
「戦うで」
「それでは」
「今勢力全体が大きく動いています」
 張も言って来た。
「ですがそれでもですね」
「まだはじまりでな」
「これからですね」
「そや」
 施は張に答えた。
「むしろな」
「そういうことですね」
「そやからな」
 それでというのだ。
「これからな」
「どんどんですね」
「軍を動かすな」 
 その様にするというのだ。
「ええな」
「それでは」
「そして二百四十万の軍勢でな」
 それでというのだ。
「羅達と戦うで」
「徐州において」
「そうするで」
「はい、それでは」
「これからな」
「南部全体の国力を使って」
「二百四十万の兵とや」
 それと、というのだ。
「その兵を支える兵糧とな」
「戦う為の武器をですね」
「送るで」
「わかりました」
 張もそれならと頷いた。
「そうしましょう」
「今がはじまりでな」
「いや、長江がです」
 花華はこの大河のことを話した。
「ほんま役に立ちますね」
「そやな、中国の南全体を流れてるからな」
 施もその通りだと応えた。
「支流を含めて」
「その支流も使って」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「大軍も兵糧も武器もな」
「全部ですね」
「送るで、それに鉄道も整備しておいたからな」
 施はこちらのことも話した。
「輸送も移動も楽や」
「ほんまそうですね」
「川は船でな」
「鉄道は列車で」
「どっちも動かそうと思ったら二十四時間や」
 それで進められるというのだ。 
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