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八条学園騒動記

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第六百八十話 食べてみてその九

「それでよ」
「支持しないんだね」
「だって国会で小学生並のこと言ったら」
 夏休み前の生徒集会の様なだ。
「それも低学年のね」
「馬鹿だってわかるんだ」
「努力しないとよ」
「人間そうなるんだね」
「そうなりたくないでしょ」
「テレビやネット観て思うよ」
 トムもそれはと答えた。
「馬鹿過ぎるってね」
「そんな馬鹿過ぎると思って人になんてね」
「誰もなりたくないね」
「そういうことよ」
 まさにというのだ。
「結局はね」
「努力しないとああなる」
「そうよ、けれど努力したら」
 そうした輩共と逆にというのだ。
「どんどんよくなるのよ」
「それが世の中だね」
「それでね」
 メアリーはさらに話した。
「我が国だってよ」
「有名になるんだね」
「いい国になる努力はしてるわよ」
 こちらの努力は大丈夫だというのだ。
「我が国はね」
「そうそう、いい国だよ」 
 まさにとだ、シッドはワインを飲んでからメアリーに答えた。
「カナダは」
「そうよね」
「暮らしやすくて平和でね」
「のどかでね」
「産業もちゃんとあって」
「自然も豊でね」
「アットホームないい国だよ」
 従姉にはっきりと言った。
「本当にね」
「だからね」
「いい国になる努力はしているね」
「連合の他の国と同じでね」
「そうだよね」
「けれどね」 
 それでもとだ、メアリーはシッドに話した。
「目立つ国になる努力はよ」
「していないんだ」
「だからそっちも頑張ったら」
「透明国家とも言われないね」
「存在感がないことをネタにされることもよ」
 この場合もというのだ。
「ないのよ」
「そうなんだね」
「だからね」
 それでというのだ。
「私達もよ」
「やってみるんだね」
「そう、動画は宣伝には最高よ」
 そうしたものだというのだ。
「本当にね」
「そういうことだね」
「だからナチスもよ」
 連合では邪悪そのものとされているこの政党もというのだ、ヒトラーだけでなくその全てが邪悪とされている。 
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