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おぢばにおかえり

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第七十二話 キャンバスライフその二十七

「それはいいことよ」
「そうですよね」
「ええ、それでその大叔母さんがなのね」
「僕が天理高校に入ったことも」 
 このこともというのです。
「お引き寄せだって。さっきの物凄く嫌な人に言われ続けておみちを去った人も」
「高校を卒業したらね」 
 また長池先輩のことを言いました、自分が何かされた訳でもないのにとんでもない言い方です。
「おさづけも教典もおつとめ着も全部詰所に突き返したらしいのよ」
「それでもう二度とですね」
「おみちに関わらないって言ったそうよ」
「僕でもそうしますね」
「そういうことされたら?」
「はい、そうします」
「新一君がそんなことするとは」
 私が見る限りです。
「思わないけれど」
「僕は嫌いになったら徹底しますから」
「それでなの」
「もう全部突き返して」
 その人みたいにというのです。
「絶対に関わらない様にしますね」
「おさづけもおつとめ着も返して」
「そうします」
「新一君もそうするの」
「はい、しかし本当にそうした人生み出すなんて」 
 また先輩のことを言うことがわかりました。
「あの人はつくづく最低ですね」
「長池先輩って本当に新一君の中では悪い人なのがわかるわ」
「最悪で最低な人ですね」
「実際にお話してもなのね」
「本性はそうでしょ、だからそんな残酷なことが出来て」
「おみちから離れる人作ったのね」
「そうです、あんな人になったら」
 それこそいう口調でした。 
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