レーヴァティン
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第二百七十二話 戦に向けてその六
「本当にぎりぎりよ」
「そこまで薄めていてだな」
「理解されるにもね」
「ぎりぎりだな」
「そうよ、どちらの意味でもね」
まさにというのだ。
「そうよ」
「文章は理解されてこそっちゃ」
愛実は確かな声で言った。
「何を書いてるかわからないならっちゃ」
「意味がないな」
「わかりやすい」
そうしたというのだ。
「文章であるべきっちゃ」
「本当にそうだよな」
「だからっちゃ」
「あれでだな」
「ぎりぎりっちゃ」
愛実もこう言った。
「本当に」
「それでそこでか」
「終わるべきっちゃ」
「もう精神にくるのはか」
「仕方ないっちゃ、それでもっちゃ」
精神にダメージを負ってもというのだ。
「理解してもらうべき時があるっちゃ」
「それが今だな」
「そうっちゃ」
まさにというのだ。
「だからもうっちゃ」
「このことはか」
「妥協っちゃ、精神が死なないなら」
ダメージを受けてもというのだ。
「大丈夫っちゃよ」
「また癒せるな」
「致命傷でも生きていれば」
愛実はこうも言った。
「後で盛り返せるっちゃな」
「ああ、命さえあったらな」
久志もそれはと答えた。
「本当にな」
「そういうことっちゃよ、ましてっちゃ」
「そのダメージもな」
「低いものでなくても」
それでもというのだ。
「癒せるものっちゃ」
「まだな」
「だからっちゃ」
「もうそれ位はか」
「我慢してもらうっちゃよ」
読んで聞く者達にというのだ。
「ここは」
「ダメージ位はか」
「多少トラウマになっても」
精神に傷を受けてというのだ、トラウマ即ち精神的外傷というものは生きものに感情がある限りあるものだ。
「それでもっちゃ」
「仕方ないか」
「トラウマ受けてもっちゃ」
「覚えてもらわないといけないな」
「相手はその気になればっちゃ」
「この浮島ですら石にしてな」
「沈められるっちゃ」
そうしたことも可能だというのだ。
「そこまでの力を持ってっちゃ」
「悪意に満ちているからな」
「そうした神様だからっちゃ」
それ故にというのだ。
「もうっちゃ」
「トラウマを受けてもな」
「知ってもらうっちゃよ」
「国全体がな」
「そうっちゃ、ただトラウマは治りにくいっちゃ」
愛実はこのことも話した。
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