| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四十四話 夏休みがはじまってその十二

「見られて使われる」
「そのこともですか」
「最近結構こうしたお話しますけれど」
「アイドルの人達もそれがわかって」
「それで水着になるんですね」
「時には下着にも」
「もう男の子達がグラビア見てね」
 水着のそれをというのだ。
「頭の中で色々想像して」
「使うんですね」
「そうしたことに」
「何か色々想像されるんですね」
「その人それぞれで」
「それが嫌ならアイドル出来ないわよ」
 それこそというのだ。
「だって水着のグラビアってね」
「アイドルのお仕事の必須ですからね」
「ステージに握手会と並んで」
「絶対にするものですね」
「そのうちの一つですね」
「そうよ、それで私達もよ」
 アイドルだけでなくというのだ。
「海やプールで水着になったら」
「そこには男の子もいますし」
「男の人も」
「実際かなりいます」
「それで常に視線感じていました」
「ということは」
「声をかけられなくてもね」
 それでもというのだ。
「見られているからにはね」
「使われている」
「その可能性がありますね」
「どうしても」
「それは否定出来ないですね」
「本当のそれが嫌ならよ」
 今話している見られてそうしたことに使われることはというのだ、店長は明るいが確かな声で話した。
「海やプールに行かない」
「それで水着にならない」
「最初からですね」
「そうすることですね」
「そうよ、水着になるイコールね」
 泳いだり遊んだりするだけでなくというのだ。
「そうしたことでもあるのよ」
「もうそこは割り切ることですね」
「考えたら駄目かも知れないですね」
「男の子がそうすることは」
「もう当然だから」
「はっきり言って普通に学校や職場にいてもよ」
 それだけでもというのだ。
「使われるかも知れないわよ」
「えっ、制服でも」
「制服着ていてもですか」
「それだけでもですか」
「十代のそうした欲求は甘くないわ」
 だからだというのだ。
「だからね」
「それで、ですか」
「それが凄くて」
「制服着ているだけでも」
「使われますか」
「ミニスカートとかでもね、もういいって思ったら」
 それだけでというのだ。
「使われるのよ、四十代になったらかなり落ちるそうだけれど」
「そうした欲求はですね」
「歳を取るとですね」
「落ちるんですね」
「けれどね」
 それでもというのだ。
「十代の時はもう相当凄いから。私彼氏と十代から付き合っているけれど」
「十代の時はですか」
「今以上に凄かったんですか」
「そうだったんですか」
「あっ、彼氏今も変わってないわ」
 店長の交際相手はというのだ。
「もうね」
「ずっとですか」
「そっちは変わらないんですか」
「十代の頃から」
「最近太って来たかなって思うけれど」
 それでもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧