八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六百七十八話 従姉と弟と三人でその十一
「そのことはわかってね」
「うん」
トムも笑顔で頷いた。
「覚えておくよ」
「生活の知恵だからね」
「そうなるんだ」
「それもかなり重要な」
生活の知恵の中でもというのだ。
「そのうちの一つよ」
「そこまでのものなんだ」
「お金は出来るだけ節約しないと駄目でしょ」
「それはね」
当然だとだ、トムも答えた。
「何と言っても」
「だからよ」
「お金の節約の為にも」
「特価の場所に行く」
「その正義を果たすことなんだ」
「それが大事なのよ」
「だから今日はスーパーに行って」
シッドがまた言ってきた。
「それでだね」
「カルボナーラの食材買うわよ」
「わかったよ」
「卵とベーコンはあるから」
この二つはというのだ。
「いつも使うから」
「うちベーコンエッグよく作るから」
「だからね」
尚ハムエッグもよく作る、三人共こうした料理が好きなのでそれでその二つの食材は常に冷蔵庫の中にあるのだ。
「あるから」
「他の食材をだね」
「買って」
そうしてというのだ。
「作るわよ」
「うん、じゃあ今から」
「行きましょう」
こう話してだった。
三人で戸締りをしてから買いものに出た、そして。
スーパーに着くとだ、実際にだった。
この日スーパーは特価だった。メアリーは銀河語で書かれたその言葉を見ただけで笑みを浮かべていた。
そうしてだ、トムとシッドに話した。
「出来たら他のものもね」
「スパゲティの食材以外もだね」
「買うんだね」
「そうするわ」
こう言うのだった。
「安くてね」
「あっ、ポイント五倍ってあるね」
トムはスーパーの中の言葉を読んで言った。
「ちゃんと」
「だからここでよ」
「ちゃんと買って」
「ポイントもね」
カードのそれもというのだ。
「買うわよ」
「そうするんだね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
ページ上へ戻る