ハッピークローバー
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第四十四話 夏休みがはじまってその六
「そっちはお願いね」
「それで店長さんはですね」
「調理に専念するから」
「そうされるんですね」
「こちらは任せてね」
「そうさせてもらいます」
「レジはいるし」
専属の娘がもういた。
「貴女達五人はね」
「注文を受けて出して」
「食器洗ってね」
「かき氷とですね」
「アイスとカレーをお願いね」
「それとお掃除ですね」
「そうしたことが兎に角忙しいから」
だからだというのだ。
「毎年ね」
「アルバイトの娘を雇っていますか」
「そう、ちなみにここ経営してるの八条ホテルよ」
「そうですか」
「その系列でね」
それでというのだ。
「私もよ」
「八条ホテルの方ですか」
「そちらの社員扱いなのよ」
「そうだったんですね」
「夏の間はこちらで働いて」
そうしてというのだ。
「冬は六甲のスキー場でよ」
「あちらの八条ホテルの系列店で、ですか」
「働いてるのよ」
「そうなんですね」
「ちなみに春と秋はテーマパークに出向して」
「同じ八条グループの」
八条ホテルは八条グループ世界有数の企業グループであるこのグループの主要な企業の一つであるのだ。
「そこで、ですか」
「働いてるの」
「そうですか」
「テーマパークにあるホテルの傍のお店でね」
そこでというのだ。
「アイス売ってるのよ」
「ァイスですか」
「そうしてるの。あっちは私がいない間は」
テーマパークの方はというのだ。
「バイトの人や手の空いている人がね」
「入るんですね」
「そうした人もいるから」
「それで今はですか」
「ここで思いきり働いているのよ」
「成程、そうですか」
「じゃあお願いね」
店長はあらためて言った。
「注文とお料理出すのとね」
「アイスとかき氷とですね」
「食器洗いはね」
「じゃあ皆手分けしていこう」
かな恵は店長の話を聞いてから他の四人に話した。
「それでね」
「やっていくのね」
「うん、お皿はもう絶対に一人ついて」
一華に応えて話した。
「洗っていってね」
「それで四人でなのね」
「他のところを手空きの娘がね」
「やっていくのね」
「食器洗いが一番大変だから」
そうした仕事だからだというのだ。
「そこはね」
「絶対に一人はなのね」
「ついていてね」
そうしてというのだ。
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