ハッピークローバー
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第四十三話 全く以て同感その十
「数える程しかないのよ」
「ある意味凄い人ね」
「しかもそんな結末でね」
ハルマゲドンや大爆発の様なそれでというのだ。
「普通に続編描く時もあるから」
「無茶苦茶ね」
「その無茶苦茶さもね」
「その人の特徴なのね」
「理屈じゃないから」
その作者の作品はというのだ。
「作風も理屈無視すること多いけれど」
「何でもかんでも無茶苦茶ね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「漫画界じゃ伝説よ、五十年以上活躍もしてるし」
「五十年なの」
「アニメ化作品も多いし」
「私も名前知っていても」
「調べれば調べる程ね」
饅華夏として描いてきたものはというのだ。
「凄いのよ、レジェンドともね」
「言っていい人ね」
「それでも終わり方はね」
「そんなのばかりなのね」
「高等部の顧問の先生もファンらしいけれど」
その作者のというのだ。
「いやらしいシーンでも有名だけれど」
「その終わり方がなの」
「特に言われているから」
だからだというのだ。
「読むには覚悟が必要よ、ただそれでも終わらせるから」
「ハンター何とかの作者さんよりは」
「遥かにましよ、今も描いてるし」
「今もなの」
「ノンストップな人だから」
それ故にというのだ。
「描き続けてるのよ」
「そこは尊敬出来るわね」
「ちゃんと連載続けて終わらせてるからね」
「それも物凄い数を」
「あの人よりましよ、終わらせ方が滅茶苦茶でも」
理虹は言い切った。
「終わらせること自体がね」
「素晴らしいことね」
「どんなにお話が拡がったり強過ぎる敵が出て」
「終わらせられなくなっても」
「それでもね」
例えそうなってもというのだ。
「終わらせてくれないとね」
「読者としては困るわね」
「作品も可哀想よ、終わらせてこそ」
作品はというのだ。
「命を得るっていうし」
「終わらせないと何にもならないのね」
「そう聞いたわ、だからハンター何とかもね」
この作品もというのだ。
「まだね」
「命がないのね」
「連載がはじまっても随分経つけれど」
「描かないから」
「まだ終わってなくて」
それでというのだ。
「あの作品もね」
「まだ命はないのね」
「そうなるわね」
今自分が言った通りならというのだ、これは漫画や小説だけではなくゲームそれに絵画や彫刻でも言えることだ。
「やっぱり」
「そうなのね」
「それで作者さんははじめたら」
「終わらせないとね」
「それが義務だってね」
その様にというのだ。
「言う人もいるしね」
「その通りよね」
実加もそれはと頷いた。
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