オズのボームさん
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第十幕その三
「そうした楽しみ方もあるよ」
「そうだね」
「フルーツカクテルを飲むのもいいね」
「日差しの中で寝るのが一番よ」
エリカはこう言いました。
「もうね」
「あんたが一番好きなことよね」
「そうよ」
エリカはビリーナに何と言ってもという声で応えました。
「それはね」
「そうよね」
「だからね」
それでというのです。
「私としてはよ」
「若し皆でプールサイドで遊ぶのなら」
「もうね」
「お昼寝ね」
「日差しを浴びながらね」
そのうえでというのです。
「楽しみたいわ」
「そうなるわね、なら私もね」
「寝るのね」
「そうしたいわね」
「王宮には立派なプールがあってね」
魔法使いも笑顔でお話しました。
「そして都にはテーマパークみたいにね」
「凄いプールがありますね」
「うん、幾つもプールがあってね」
ジュリアにも応えます。
「その中に」
「ウォータースライダーもあって」
「お風呂やサウナもある」
「素敵な場所ですよね」
「あそこもあるね」
「どちらでも楽しめばいいかな」
ムシノスケ教授はこう考えました。
「明日は王宮のプールで明後日は都のでとね」
「いいね」
腹ペコタイガーは教授の言葉に頷きました。
「それも」
「そうだね」
「夜のプールもいいしね」
「レジャー施設でもいいね」
「どちらでもね」
「一つだけでなくだよ」
「今日はこっち明日はあっちでだね」
「楽しめばいいんだよ」
「名案ーーですーーね」
チクタクも教授の言葉に賛成でした。
「それーーは」
「チクタクもそう言ってくれるね」
「そのーー通りーーです」
「私としては泳いだ後の読書がまたいいから」
「そうなのーーですーーか」
「身体を動かした後の学問ははかどるのだよ」
教授は目を笑わせて言いました。
「身体も頭もすっきりしてね」
「そうーーですーーか」
「だから毎日だよ」
それこそというのです。
「私もスポーツをしているよ」
「そうそう、身体を動かすと食べるものも美味しいよね」
食いしん坊の腹ペコタイガーは舌なめずりしています。
「例えばカレーライスなんかね」
「君本当にカレー好きだね」
カルロスはそんな腹ペコタイガーの言葉を聞いて言いました。
「色々好きだけれど」
「そうよね、何でも好きだけれど」
恵梨香も言いました。
「特に何かっていったら」
「腹ペコタイガーさんはカレーよね」
ナターシャが見てもでした。
「一番の好物は」
「そうだね、僕達も好きだけれど」
ジョージは自分達もと言いました。
「腹ペコタイガーさんもだね」
「だから今もだね」
神宝も言いました。
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