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八条学園騒動記

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第六百七十六話 ネットから来たその十

「どうしてもだ」
「別れやすいか」
「だからな」
 それでというのだ。
「距離は問題だ、今回は関係ないが」
「距離も問題か」
「そうだ、恋愛でなくてもな」
 これとは別の話もした。
「連合は広いな」
「それが何かあるか」
 銀河系の大半を領有している、殆どと言っていい位にだ。
「一体」
「ある、若しエウロパが攻めてきてもな」
 連合の敵であるこの国がというのだ。
「例えアタチュルク要塞群を陥落させてもな」
「あそこが陥落してもね」 
 万が一そうなってもとだ、ラビニアが応えた。
「マラッカ回廊にも要塞あるし」
「ガンタース要塞群もあるな」
「三重の守りがあるから」
 だからだというのだ。
「まずないでしょ」
「だが可能性としてはあるからな」
「それで今言うのね」
「そうだ、例え三重の守りを突破してもだ」
 そうしてもというのだ。
「まだある」
「それが距離ってことね」
「連合は広い、その広い距離をどう攻めるか」
 それがというのだ。
「エウロパにとっては問題だ」
「広いとそれだけ攻めにくいのね」
「進むうちに兵も分散され補給路も長くなりな」
 そうなってというのだ。
「疲れも溜まる」
「進んでいくとね」
「そこを攻められる」
 他ならぬ連合軍にというのだ。
「そして負ける」
「そうなるのね」
「だからな」
 その為にというのだ。
「エウロパはな」
「連合を攻めようと思ったら」
「距離もだ」 
 三重の守りに加えてというのだ。
「これもどうするかがだ」
「問題なのね」
「そうだ、時間もかかるしな」
「ここでも時間出るのね」
「時間がかかるとな」
 戦争でもというのだ。
「厄介だからな」
「それでなのね」
「エウロパ軍が攻めて来ればだ」
「連合の広さも武器になるのね」
「距離もな」
「成程ね」
「そのこともわかった、それでだが」
 フックはあらためて言ってきた。 
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