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八条学園騒動記

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第六百七十六話 ネットから来たその七

「その様にだ」
「されそうになってか」
「逆に暗殺したとな」
「そうした説もあるんだな」
「本当かどうかわからないがな」
 何でもベリヤ自身が言ったという。
「倒れたスターリンの首を絞めてな」
「止めを刺したか」
「不適格な治療もさせてな」
「死ぬ様にしていたか」
「そうだったらしい、そしてだ」
 タムタムはさらに話した。
「副首相になったが」
「あまりにも邪悪だからだな」
「他の人間が皆敵に回ってな」
 そうしてというのだ。
「一瞬の隙を衝かれて捕まって」
「裁判にかけられたな」
「弁護権なしのな」
「最初から殺すつもりか」
「そして実際にだ」
 その裁判によってというのだ。
「処刑された」
「そうなったな」
「まあベリヤは独裁者が認めていたから出来て」
 ラビニアはまた語った。
「それで探偵もね」
「若しな」
「地元の警察とかを抱き込んでいたら」
「そうしていたらだ」
「逃げられたのね」
「そうだろうな」
 タムタムも否定しなかった。
「少なくとも少しの間はな」
「地元の警察を抱き込んでもね」
「中央警察もいるからな」
「あの人達も抱き込まないとね」
「さもないと逃げられない」
 完全にはというのだ。
「流石にな」
「そうなのね」
「逃げ切るにも努力が必要だ」 
 それがというのだ。
「それも徹底的で用意周到でないとな」
「逃げきれないわね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「そうしないとな」
「逃げられなくて」
「やがて捕まる」
「世の中甘くないわね」
「特に犯罪から逃れることはな」
 それはと言うのだった。
「難しい」
「そうしたものよね」
「勿論逃げられる奴もいるが」
 逃げ切る者もというのだ。
「そうそうな」
「いないわね」
「本当に努力をしてな」
 そしてというのだ。
「用意周到でないとな」
「逃げ切れないわね」
「そうだ、だからな」
「犯罪からは滅多に逃げられないのね」
「一生逃げ切った奴なんてな」
 それこそというのだ。 
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