仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五百二十一話 ボズワースの激戦その五
「一体」
「そのサンドイッチがじゃないの?」
こう言ったのは源さくらだった。
「確かサンドイッチはイギリスがはじまりよ」
「いや、嘘でしょ」
夏凛はさくらのその話を否定した。
「イギリスでこんな美味しいものなんて」
「いえ、イギリス料理よ」
こう言ったのはアーサーだった。
「サンドイッチも」
「えっ、そうなの」
「それとティーセットも」
「そうだったの」
「ええ。けれど私達の味付けは」
「そういうことだな」
九内はアーサーの言葉に頷きつつそのサンドイッチを食べた。
「それが問題だな」
(というか火加減もなってないぞ)
冷静な顔で頷きつつ心の中の突っ込みも忘れない。
(他の国の人間が作った方が美味いって何なんだ)
「要するに」
「そういうことにこだわる国じゃないから」
「いや、そこはこだわるべきですよ」
「全くだ」
千代里に寿麗も言う。
「味付けはな」
「やっぱり美味しくしないと」
「今回私が作ったんですが」
美優希が言ってきた。
「どうですか?」
「美味しいだぱーー」
ころ美はビーフシチューを食べつつ感想を述べた。
「サンドイッチもだぱーー」
「あの、鰊のパイはです」
美優希はこちらの話もした。
「頭ちゃんと落として鰊も前以て下ごしらえをして」
「常識だろ、料理の」
「そうだよね」
英士郎はレスターの指摘に頷いた。
「お料理をするなら」
「そうだろ」
「そうだったの」
アーサーの返答は要領を全く得ないものだった。
「はじめて聞いたわ」
「いや、はじめてじゃねえだろ」
バンもそこは突っ込みを入れた。
「常識だろ」
「そうなの」
「そうだよ、覚えておけよ」
アーサーに話した。
「そっちのアーサーさんもな」
「とりあえず作っているのはお料理出来る人達ですから」
「私達も手伝っている」
千代里と寿麗がまた言ってきた。
「美優希がメインでな」
「そうしているわ」
「美優希は料理上手だぱーー」
ころ美も手伝った者として言う。
「私達のお手本だぱーー」
「私なんてまだまだよ」
美優希自身はこう言う。
「とてもね」
「あと私も作ったけれど」
杏も名乗り出た。
「イギリス料理も調理次第で凄く美味しくなるのよ」
「っていうかそれってな」
「そうよね」
大兎とヒメアは二人で話した。
「要するにね」
「イギリスの人達の料理がな」
「セシリアを見てもね」
「これはってなるよな」
「というかセシリア嬢の才能だろうな」
(ないにも程があるよな)
今度はアインズが心の中で呟いた。
(彼女は)
「そういうことだ」
「気にしないことですか?」
「うむ、誰もが才能がある」
(ないのもそうなんだよな)
アインズは大兎に答えつつ心の中で呟いた。
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