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星河の覇皇

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第八十二部第四章 破竹の進撃その六

「ティムールはサハラの北の訛りか」
「それだよな」
「それでオムダーマンはそれ以外か」
「他の地域の訛りで」
「また違うんだよな」
「あそこはあそこで」
 どうもというのだ。
「そしてそれがな」
「出てるからな」
「方言ってサハラにもあるからな」
「その喋りで見極めてたな」
「最初は」
「どいつが何処の奴か頭にインプットされるまでな」
「そうしてたな」
 部活をしつつ話す、そして。
 部員の一人がここでこんなことも言った。
「死んだ奴やっぱり出てるよな」
「どうしてもな」
「あっちは本当に激しい戦争してるらしいからな」
「普通に七割位が死傷する」
「そんな戦争やってるとな」
「絶対にここにいた奴でも死んだ奴が出てるな」
 誰もが残念そうに話した。
「もうそれは仕方ないな」
「そんな激しい戦争してるとな」
「オムダーマンの奴もティムールの奴も」
「死んだ奴出てるぜ」
「お別れ会が本当にお別れただった奴とかな」
「出ているな」
 文字通りのそれであった者もいたというのだ。
「やっぱりな」
「出来るだけ一人でも多く生きて欲しいけれどな」
「果たしてどうなったか」
「しかしオムダーマンの奴もティムールの奴もお互い仲が悪くなかったな」
「別にな」
「それもなかったな」
 ここでこうした話にもなった。
「それはよかったけれどな」
「むしろ仲のいい連中の方が多かったな」
「サハラの奴等同士ってことでな」
「そんな連中もいたのにな」
「今じゃな」
「それがだよな」
 そうした間柄があったがというのだ。
「変わったな」
「そうだな」
「それがな」
「お互いの国同士が戦争になるとかな」
「因果なもんだな」
「戦争って奴は」
「俺達も軍人だけれどな」
 つまり戦争に行く者達だが、というのだ。
「連合はそういうのないからな」
「同じ学校にいる連中同士で戦うとかな」
「そうしたことはないからな」
「同じ連合軍に入って」
「一緒にやっていくからな」
「マウリアから来た連中も同盟国でもな」
「特にな」
 これといってというのだ。
「戦うこととかないしな」
「対立もない位だぜ」
「そんなのだからな」
「俺達は平和だよ」
「お互いに殺し合うことがない分」
 戦争に行くことはあってもというのだ。
「やっぱりな」
「それが大きいよな」
「俺達にとっては」
「っていうかな」
 ここで一人の黒い髪と瞳にアジア系の肌のコーカロイドが言った。 
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