ハッピークローバー
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第四十一話 夏休み前その六
「あまり透けない様になってるけれどね」
「それでも注意は必要?」
「そうじゃない?」
「用心に越したことないのね」
「結局はね」
「ジャージだってそうよね」
かな恵はこちらの服の話をした。
「油断したらラインとかね」
「出るの」
「ええ、出ない様でね」
これがというのだ。
「普通に立っていてもね」
「出るのね」
「声優さんの動画であったのよ」
「ジャージ姿だったら」
「上は大丈夫だったけれど」
それでもというのだ。
「下の方がね」
「ああ、ジャージって下の方が生地薄いから」
「それでね」
「ライン透けてたのね」
「勿論ご本人気付いてなかったけれど」
それでもというのだ。
「そうだったのよ」
「それは恥ずかしいわね」
「ネットで出てたけれど」
「ライン透けてるのが」
「多分ご本人も確認しているから」
「後で物凄く恥ずかしかったわね」
「ミニスカでちらりも恥ずかしいけれど」
アイドルや女優でよくあることだ、ミニスカートでステージで踊ったり座ればそうなってしまうことが多い。
「けれどね」
「透けるのもね」
「恥ずかしいでしょ」
「あるけれどね、私だってね」
一華も眉を顰めさせて話した。
「この前ね」
「あったの?」
「お家の中でデザインいいスカート見付けたんで穿いたら」
そうしたたというのだ。
「リビングに出たらお母さんに言われたのよ」
「ライン透けてるって?」
「お肌にぴっちりで記事も綿で薄かったから」
だからだというのだ。
「見て気付いたのよ」
「ラインに」
「もう形がはっきりとね」
ショーツのそれがだ。
「出ていたからすぐによ」
「着替えたの」
「ええ、お母さんにも駄目出しされたわ」
そうなったというのだ。
「そのスカートはね。何でもお母さんが高校時代に買って」
「穿いて透けて」
「それで穿かなくなったもので」
それでというのだ。
「たまたま私のお部屋の箪笥にあってね」
「一華ちゃんが見付けて」
「デザインよかったから穿いたら」
それがというのだ。
「もうね」
「ライン透け透けだったの」
「前も横も後ろもよ」
それこそ全てがというのだ。
「丸出しだったわ」
「もうあれ?」
理虹も言ってきた。
「下はショーツだけみたいな」
「そう、だって透けて丸見えだったから」
そのラインがだ。
「流石に色は出ていないけれど」
「それでもなのね」
「そんな風でね」
それでというのだ。
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