ハッピークローバー
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第四十一話 夏休み前その二
「高等部から大学はエスカレーターだからね」
「うちの学園は」
「だから私達も行けるでしょ」
こうかな恵に話した。
「少なくとも今のままでいけばね」
「そうなのね」
「しかも皆得点よかったから」
「一番低い私で平均点六十超えたから」
富美子がここでこう言った。
「私も満足してるし皆もでしょ」
「ええ、それはね」
「充分だってね」
「そう思ってるわ」
「実際にね」
四人もこう富美子に応えた。
「そう言われると」
「お陰で気分よく夏休み迎えられるわ」
「アルバイトに遊びに」
「海でね」
「そうよね、まだ学校だけれど土日は空いてるから」
富美子はさらに言った。
「お店の方からも来て欲しいって言ってるし」
「それじゃあね」
「土日はね」
「これから入りましょう」
「テストも終わったし」
「そうしましょう、それで夏休みに入ったら」
そうなればというのだ。
「本格的にね」
「アルバイトね」
かな恵が応えた。
「それに入るのね」
「いよいよね」
富美子はかな恵に笑って答えた。
「入るのよ」
「そうよね」
「アルバイトをして時間が空いてる時はよ」
「海で泳ぐのね」
「そうするの。あとね」
富美子はさらに話した。
「服は裸か下着じゃないとね」
「海の家はいいのよね」
「エプロンをしていたら」
店のそれをというのだ。
「それでね」
「いいのよね」
「だから水着のままでもね」
それでもというのだ。
「いいのよ」
「海だしね」
「そう、だから休憩時間になったら」
富美子は笑って話した。
「もうエプロン取ってね」
「水着のままで」
「遊びに出てもいいのよ」
「そうなのね」
「もうこうしない?」
富美子は他の四人にこうも言った。
「アルバイトの時はいつも水着でいて」
「それでなの」
「その上にエプロン漬けて」
留奈にも話した。
「アルバイトしてね」
「遊ぶ時はエプロンを脱いで」
「それで海に出て遊べばいいのよ」
「そうすればいいのね」
「それで休み時間が終わったら」
その時はというと。
「またエプロン着けてね」
「アルバイトすればいいのね」
「そうよ、どうかしら」
「いいわね」
留奈は富美子のその提案に頷いた。
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