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オズのボームさん

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第七幕その十一

「外の世界ではショーツみたいなデザインのブルマになっていたそうだよ」
「そうなんですか」
「特に日本でね」
 恵梨香のお国でというのです。
「そうだったみたいだよ」
「随分恥ずかしいですね」
「そのデザインとだね」
「そう思います」
「今は水着みたいな服になってます」 
 神宝が言ってきました。
「ビキニの」
「外の世界ではだね」
「はい、陸上競技の時は」 
 神宝はボームさんにお話しました。
「そうした服装で競技します」
「何かビーチバレーみたいだね」
「バレーボールは普通の半ズボンで」
 膝までの長さのものでなく普通の丈のというのです。
「それで、です」
「陸上競技の時はだね」
「そうした服を着る人がいます」
「それもブルマかな」
「水着に近いですが」 
 それでもというのです。
「そうみたいですね」
「実際にだね」
「はい、どうも」
 神宝はボームさんにお話しました。
「出来る限り動きやすくて空気抵抗もない」
「そうしただね」
「服ということで」
 この考えでというのです。
「着ているみたいです」
「そうなんだね」
「運動の時の服もそれぞれだね」
 モジャボロはここまで聞いて言いました。
「何というか」
「そうだね、僕達はジャージだけだけれど」
 弟さんはそうでした。
「色々だね」
「そうだね、まあ僕は身体自体が服だからね」 
 ファイター大尉は自分のことをお話しました。
「磨くだけだけれど」
「僕はお洒落に凝ってるよ」
 ジャックはそうなのです。
「この服もいつも気を使っているんだ」
「僕はいつも身体を奇麗にしているよ」
 木挽きの馬はそうでした。
「それでいいよ」
「私達は身体が服というかね」 
 ガラスの猫は胸を張って言いました。
「服より奇麗だよ」
「そうーーですーーね」
 チクタクはガラスの猫の言葉に頷きました。
「私もーーです」
「あんたは身体が服のデザインね」
「ですーーから」
 それでというのです。
「磨けばーーです」
「服も奇麗になるわね」
「そのーー通りーーです」
「僕達はお風呂に入ってね」
「あと水浴びね」 
 ハンクとビリーナはそれぞれの食器でレモンティーを飲んでいます、そうしながらお話するのでした。
「そうしてね」
「奇麗にしているね」
「私達も身体が服でね」
「そうしてお洒落をしているね」
「僕なんかこの鬣にいつも気を使っているよ」 
 臆病ライオンはその鬣を見せます。
「洗ってもらってるよ」
「僕だってこの毛並みが自慢だからね」
 腹ペコタイガーはその縦縞の毛を見せました。 
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