仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五百十六話 川中島の激戦その六
「あたしが作ったんだよ」
「じゃあそれを食べて」
「ゆっくり休めよ」
「そうするね」
「卵焼きを焼いたのは私だから」
貞柄ナオが出て来た。
「楽しみにしていて」
「あんたの料理って匂いきついけれど美味いんだよな」
サキはそのナオに笑顔で応えた。
「だから楽しみだよ」
「ただ卵焼きだから普通」
「そうなのか」
「お醤油を特製のを用意したから」
ナオのそれをというのだ。
「乞うご期待」
「それはいいわね」
「私は普通のお料理は作らないから」
「作れるだろ」
「作れるけれど」
「そういうのはなんだな」
「作っても面白くないから」
だからだというのだ。
「作らないのよ」
「そうなんだな」
「幸平創真もだけれど」
「この前酷いの食べました」
ここで言ったのは木野愛だった。
「蛸を何かした」
「ああ、蛸の蜂蜜炒めね」
「何が何かわかりませんでした」
そうした味だったというのだ。
「まことに」
「幸平は時々実験で作るから」
「それであんなのが出来るんですね」
「そう、けれどあれは粗らしいお料理の為の実験だから」
それでというのだ。
「いいのよ」
「失敗もありますか」
「失敗は成功の母」
ナオはこうも言った。
「そういうことよ」
「そうですか」
「まあ食べられるとまだいいよ」
轟鬼も休憩を摂っている、そのうえでの言葉だ。
「俺達修行中や任務中は自給自足も多いしね」
「そこが他のライダーの人達と違うでありんすね」
「うん、食べるものがない場合もね」
「ありますか」
「魔化魍が出るまで山にいて」
ゆうぎりに対して話した。
「その間に持って来たものがなくなったら」
「その時はありんすね」
「山で色々食べるものを探してってなるから」
「ああ、それは大変でありんすね」
「うん、修行もね」
「長くなるとでありんすね」
「食べるものがなくなって」
持ち込んできたそれがというのだ。
「その時もだよ」
「自給自足になるでありんすか」
「そうだからね」
「何か鬼の人達って大変ですね」
こう言ったのはグランツだった。
「我々よりも」
「流石に軍人さんよりは」
「いえ、我々は普通にです」
グランツはナオが作ったものを食べつつ轟鬼に答えた。
「味はあれでも三食普通に出ますので」
「そうですか」
「相当な事態でないとです」
「自給自足はですか」
「陥らないです」
そうした状況にはというのだ。
「我々は」
「だからですか」
「今この様に申し上げました」
「そうだったんですね」
「自給自足は止めておくことだ」
ターリャは真面目な顔で述べた。
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