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レーヴァティン

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第二百六十五話 西から去りその八

「観られない、それでです」
「その態度はな」
「最早どうにもなりません、そんな輩はです」
「もてなしては駄目だな」
「付け上がります」
 謙二もこう言った。
「ですから甘い顔はです」
「しないでだな」
「放り捨てるべきです」
「努力をしているのならな」
「助けるべきですが」
 それでもというのだ。
「そうした輩はです」
「助けてもな」
「感謝もしないで」
「よくもならないな」
「まさに無駄飯食いでしかないです」
「そうだな」
「自分しかなく」
 そしてというのだ。
「人に何かをすることもです」
「ないな」
「全く、ですから」
「放り捨ててだな」
「相手にしないことです」
「それがいいな」
「絶対に何をしてもです」
 どれだけ助けてもというのだ。
「よくならず感謝もしない」
「ただの無駄飯悔いのままだな」
「そうですので」
 だからだというのだ。
「もうです」
「もてなすどころかな」
「追い出すべきです」
「それしかないな」
「はい、流石に国賓ではです」
「そうした奴はいないな」
「いれば」
 その時はというと。
「流石におかしいです」
「その国自体がな」
「ここまで人間性を疑うべき人がトップですと」
「流石にな」
「どうかしています」
「流石に金はせびらず毎月いきなり来ないにしてもな」
「質的にです」
 その意味でというのだ。
「そうしたレベルなら」
「おかしい」
「はい、まことに」
「そんな奴あれや」
 耕平もどうかという顔で述べた。
「親に相当甘やかされてその親も碌なものじゃなくてや」
「そしてだな」
「そのうえでな」
 さらにというのだ。
「まともに生きてこんかった」
「碌でもない親に甘やかされたうえでな」
「そんな奴や、男でも女でもな」
「そこまで酷くなるとな」
「まともに生きていかんかったのも色々やけどな」
「相当質の悪い人生だったな」
「まともに働いてへんので威張り散らしてるな」
 そうしたというのだ。
「しょうもない屑の様なな」
「人生を送っているからだな」
「そうなったわ」
 まさにというのだ。
「どうせな」
「俺もそう思う、普通に生きているとだ」
「そうはならんわ」
「そしてそんな奴はな」
「普通は他の国に国賓に招かれる様にはな」
「なり得ない、誰からも相手にされなくなりだ」
 そうなってというのだ。 
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