星河の覇皇
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第八十二部第三章 国債の発行その三十一
「続いていることになるから」
「だからですね」
「そう、本当にね」
日本の皇室の歴史はというのだ。
「物凄いものだよ」
「その皇室をお手本にしていても」
「雲の存在であり続けているよ」
「左様ですね」
「これはどの王家も考えていることだろうね」
「連合の中の」
「もう一つ皇室はあるけれど」
エチオピア皇室である。
「こちらはね」
「一度断絶していますので」
「そのことがあるから」
それでというのだ。
「どうしてもね」
「日本の皇室と比べますと」
「格が下とされているね」
「残念なことではありますね」
「あの皇室も古いから」
「ソロモン王以来の」
旧約聖書の登場人物であり実在している、コーランにも登場しているがその人物像も結末もかなり違っている。
「ソロモン王とシヴァの女王の間に生まれた」
「そこからの家だからね」
「古さが違いますね」
「それだけ見たら日本の皇室に匹敵するけれど」
それでもとだ、王は王妃に話した。
「断絶したことがね」
「一度ですね」
「帝制に戻る時に末裔、傍流が探されて」
「その方が即位されてますね」
「そう、けれど」
「断絶しているので」
「そして嫡流でもないからね」
今それを言われることは少ないが歴史的事実である。
「だからね」
「日本の皇室と比べると」
「同じ皇室でも」
王室そして王より上位にある存在でもというのだ。
「日本の皇室とはね」
「格が、ですね」
「落ちるとされているよ」
「このことは事実ですね」
「そう、そしてね」
王はさらに話した。
「必然的に日本の皇室がね」
「連合の国家元首の第一位となっていますね」
「まず大統領があって」
即ち共和制国家の国家元首である。
「その上に大公がありそして王で」
「最上位が皇帝ですね」
「各国政府ではね」
連合はその国名が示す通り国家連合なのでこれは各国政府のことだ、連合全体を代表する政府として中央政府が存在している。
「そうなっているよ」
「皇帝が最上位で」
「天皇も皇帝だからね」
「それは日本の呼び名でありますから」
「そう、日本ではね」
まさにというのだ。
「他国の言葉では」
「まさに皇帝ですね」
「銀河語でもそうなっているし」
連合の公用語であるこの言語でもというのだ、英語に中国語、アラビア語、スペイン語そして日本語を組み入れた言語である。多分に人工的な言語として知られている。
「フランス語でもそうだね」
「先程のランペルールですね」
「そう呼ばれているから」
だからだというのだ。
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