仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五百十四話 英雄が敗れた地でその七
「ですから」
「休んでもらったのね」
「そうなんです」
「そうなのね」
「もう少し休んでもらって」
そうしてというのだ。
「また戦ってもらいます」
「日和ちゃんの状況を見てなのね」
「戦ってもらいます。イカロス達もです」
「そうしているのね」
「はい、じゃあ俺も少し休みます」
こう言って後の指示役を英四郎に任せてだった。
智樹は休息に入った、後方ではトン、チン、カンがラインハルトと共に食事を摂っていた。そのメニューはというと。
「ブイヤベース美味いな」
「そうだよな」
「魚介類ととマートのスープが最高だぜ」
「色々食えるしあったまるし」
「栄養もあるしな」
「こんないい鍋ないよな」
「全くだ」
ラインハルトもブイヤベースを食べつつ言う。
「戦いの時は最高の料理の一つだ」
「負けたがフランスだからだ」
カミュが言ってきた。
「私達がリクエストをしてな」
「作ってもらったんだな」
「そうしたんだな」
「あんた達が」
「フランスやこの国に縁がある者達がな」
カミュはトン、チン、カンに答えた。
「そうした」
「いいリクエストだぜ」
「お陰で美味いもん食わせてもらってるぜ」
「あったまるしな」
「確かにここは冷えるな」
ラインハルトも寒さに言及した。
「意外と」
「平地が多く遮るものがないからだ」
カミュはそれ故にと答えた。
「その為だ」
「このワーテルローは冷えるのだな」
「だから尚更だ」
「ブイヤベースを用意してもらったか」
「温まる為にもな」
まさにその為にもというのだ。
「そうしてもらった」
「そういうことか」
「だから存分にだ」
「食べてか」
「温まってくれ」
「それではな、そしてパンもだな」
ラインハルトはそちらも手に取って述べた。
「サンドイッチだが」
「こっちも美味いな」
「そうだよな」
「中に色々入っていてな」
トン、チン、カンも言う。
「これもか」
「考えてか」
「普通のパンにしなかったんだな」
「味を楽しめてこちらの方が栄養がある」
カミュはサンドイッチについても話した。
「だからだ」
「サンドイッチにしたんだな」
「只のパンじゃなくて」
「こっちにしたんだな」
「そうだ、戦うにはただ食べるだけでは駄目だ」
カミュは確かな声で述べた。
「栄養があるものでないとだ」
「駄目だな」
「だからブイヤベースにだ」
ラインハルトに答えた。
「サインドイッチにした」
「そういうことだな」
「では私も食べるしな」
「私達もだな」
「食べてくれ」
「お腹一杯食べて下さいね」
シェスタが優しい声で言ってきた。
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