八条学園騒動記
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第六百七十四話 そっくりだったその十一
「通報が殺到し住所にもです」
「突撃するな」
タムタムは冷静に述べた。
「そうなるな」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「ネットで一度にです」
「大勢の人にも働いてもらってか」
「そしてです」
「倒すんだな」
「そうします、そうすれば逃げられず」
「逮捕されてか」
「連合で凶悪犯はどうなるか」
「嬲り殺しだよ」
タムタムは今度は素っ気ない声で答えた。
「もうな」
「そうなりますね」
「確実にな」
「連合はそうした国ですね」
「凶悪犯には容赦しない国だ」
全くというのだ。
「もう出来るだけ惨たらしくな」
「時間をかけて処刑しますね」
「そうじゃないと強制労働だ」
過酷な場所においてだ。
「それでこき使ってだ」
「死ぬまで働かせますね」
「そして死ねば穴に放り込んでな」
適当に掘ったそこにだ。
「焼いた死体をな」
「灰にしてですね」
「入れてな」
「終わりですね」
「無縁仏に放り込むなりもある」
その屍をというのだ。
「兎角凶悪犯の人権はな」
「死んでからも認めていないですね」
「これは連合だとどの国でも同じだ」
それこそというのだ。
「悪人にはな」
「全く容赦しないで」
「その人権を守るどころか」
「徹底的に踏み躙りますね」
「そうしていく」
「そうした考えなので」
「だからな」
その為にとだ、タムタムはセーラに話した。
「探偵が悪人でだ」
「しかも凶悪犯なら」
「それが裁判ではっきりしたならな」
その時はというのだ。
「もうだ」
「惨たらしい処刑ですね」
「それが待っている」
「電気椅子や絞首刑どころではないですね」
「そんなことはな」
それこそというのだ。
「甘い」
「そうしたレベルですね」
「連合の処刑はショーだからね」
ラビニアも言ってきた。
「もう公開で行われて」
「イベントにもなっていますね」
「だからね」
ラビニアもセーラに応えて話した。
「もう時間をかけてゆっくりと」
「痛みと苦痛を与えて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
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