レーヴァティン
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第二百六十四話 神託に頼るその十三
「だからだ」
「マトンのステーキもか」
「馳走してくれるならな」
「食うんだな」
「胸肉も脛肉も好きだ」
マトンのそちらの部分もというのだ。
「内臓もな」
「何でも食うってことだな」
「内臓を言ったがソーセージもな」
腸詰であるから内臓を使っていることは言うまでもない。
「いいな」
「そっちの浮島にはないしな」
「普通には食えない」
「そうだよな」
「牧場も作っているがな」
「まだ一般化していないんだな」
「軌道に乗るのはこれからだ」
久志にこのことも話した。
「それで料理もこれからだが」
「牛や豚もだな」
「羊だけでなくな」
「だから食いたいか、ステーキ」
「出してくれるならな」
「ハンバーグもか」
「無論だ」
こちらの料理もというのだ。
「そしてパスタやピザもな」
「じゃあそっちに行った時はな」
「用意してくれるか」
「お前等もそうしてくれたからな」
英雄に笑顔で話した。
「それじゃあな」
「宜しく頼むな」
「待ってろよ」
「神託を伺う前に来るか」
「そうするか、それからな」
「神託を伺うな」
「ああ」
実際にというのだ。
「そうする」
「では俺達が帰ったらな」
「暫くしたらな」
その時にというのだ。
「来い」
「それじゃあな」
「そしてだ」
英雄はさらに言った。
「俺達も俺達でもてなす、大坂城はいい城だしな」
「あの城はこっちの世界でもあるんだな」
「何でも海に沈んでいる世界でもな」
「あるんだな」
「そう文献で書いてあった」
「そうか」
「それはローマやヴェネツィアもだな」
「海に沈んでいる世界は起きた世界にかなり似ているらしいな」
久志も応えて話した。
「どうやら」
「そうだな」
「こっちも文献を読んだけれどな」
「そう書いてあったな」
「欧州のことがメインだったけれどな」
それでもというのだ。
「そう書いてあったな」
「そうだな」
「広さは起きた世界の五倍位でな」
「そこに浮島もありな」
「地下に大陸もあるらしいな」
久志は英雄に話した。
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